アップル、「ナシ」のアプリロゴを「リンゴ」のロゴの商標侵害として訴訟

左が提訴されたPrepareのロゴ。右はApple

　料理アプリのPrepareは、同社のアプリで使用している「ナシ」のロゴについて、「リンゴ」のロゴを使用しているAppleから、商標の侵害で提訴されていると明らかにし、Apple側に訴訟を取り下げるように「Change.org」上で署名を募っている。

　Prepareはレシピや買い物リストなどを統合したクッキングアプリで、「Prepare」(準備)にちなみ「Pear」(果実のナシ)のロゴを使用しているものと思われる。しかし、Apple側に同社のロゴがAppleのロゴに類似しているとして訴訟を起こされているという。

　Change.orgのPrepare社によるキャンペーンページによると、Appleは同社と同じ事業分野でなくとも、費用のかかる訴訟を起こすといい、2012年にはポーランドの食料品販売サイト、2019年にはドイツの観光協会のロゴを同じく提訴していた経緯がある。今回、同社は中小企業へのAppleによる積極的な訴訟に対抗し、ロゴを守る権利や「大手ハイテク企業に中小企業をいじめることには結果が伴う」というメッセージのために争う姿勢。

　しかし、Prepareは従業員5名の小規模な会社で、すでに数千ドルをこの訴訟のために費やしており、Appleとの訴訟のための費用をねん出するために従業員を1名解雇することにしたという。

　11日15時現在、Change.orgのキャンペーンページ(参照)上では、38,200人あまりが署名している。