HP、業界初AMDベースのChromebook。ビジネス向けプレミアムモデルも

HP Chromebook 14

　米HPは1月8日(現地時間)より米ネバダ州ラスベガス市で開幕するCESに先立って、Chromebookの新製品を発表した。

業界初のAMDプロセッサ搭載Chromebook

インクブルーカラーのHP Chromebook 14

　HP Chromebook 14は、世界で初めてAMDプロセッサを搭載したChromebook。これまでChromebookのプロセッサはIntelのCore/Pentium/Celeronないしは、Armとなっており、AMDのプロセッサを搭載した製品はなかった。

　HP Chromebook 14に搭載されているのは「AMD Dual-Core A4- 9120 APU」で、デュアルコアのAシリーズプロセッサと、GPUにRadeon R3を採用したSoCとなる。CPUのベースクロックは2.2GHz、ブースト機能が有効な場合には2.5GHzまで上昇する。

　メモリは4GB、ストレージはeMMCの32GB。ディスプレイには3つの選択肢があり、14型HD(1,366×768ドット)でノンタッチ、14型フルHD(1,920×1,080ドット)でタッチ非対応、14型HD(1,366×768ドット)でタッチ対応となっている。

スノーホワイトカラーのHP Chromebook 14

　インターフェイスはUSB Type-AとType-Cが2基ずつとなっており、microSDカードリーダが1基用意されている。内蔵バッテリは47.36Whで、公称バッテリ駆動時間は9時間15分。筐体色はグレー、インクブルー、スノーホワイトの3色展開。

　1月より販売開始予定で、推定価格は14型HDタッチ非対応の製品が269ドル(1ドル＝110円換算で29,590円)、14型フルHDタッチ非対応の製品が299ドル(1ドル＝110円換算で32,890円)、14型HDタッチ対応の製品が299ドル(1ドル＝110円換算で32,890円)となっている。なお、HPの日本法人によれば、日本での発売予定や価格は未定とのこと。

プレミアム向けのChromebook x360 14 G1は13時間バッテリ駆動

HP Chromebook x360 14 G1

　HPのHP Chromebook x360 14 G1は360度回転型のヒンジを備えた2in1型のChromebookとなる。CPUはKaby Lake-Refreshの第8世代Coreプロセッサが採用されており、Core i7-8650U/i5-8350U/i3-8130U/Pentium 4415Uという4つのSKUから選択できる。ほとんどのChromebookはメモリが4GBなどと少ないが、本製品は16GBと余裕を持ったスペックも特徴の1つだ。ただ、ストレージはSSDではなく、32/64GBのeMMCとなる。

360度回転型ヒンジによりテントモードやタブレットモードに変形できる

　ディスプレイはフルHD(1,920×1,080ドット)のIPS液晶で、前述のとおり360度回転型ヒンジを備えて、クラムシェル型、タブレット型、テント型などに変形して利用できる。

　バッテリは60.9Whという比較的大容量で、公称で13時間とChromebookとしては長めの駆動が可能。重量は1.6kgで、60Whのバッテリを搭載したChromebookとして考えれば比較的軽量だ。なお、原稿執筆時点では発売時期や価格は未定。