■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード
■■NEC、ValueStar NXを一新、全機種に新デザインを採用
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981104/nec.htm
日本電気が開発した、スロットシャドウマスクとストライプ蛍光膜を使用したブラウン管。
ディスプレイに使われているブラウン管(*1)は、電子銃から放出した電子ビームを走査し、スクリーンの蛍光体を発光させて像を描くしくみになっている。カラーディスプレイでは、3つの電子ビームと3色(赤、緑、青)の蛍光体を使い、それぞれのビームが特定の蛍光体を発光させることにより色表現を行なっている。
ビームを特定の蛍光体に集束させるために、オーソドックスなシャドウマスク管では、シャドウマスクと呼ばれる丸い孔の開いたマスクと、蛍光体を点状に配置したスクリーンを使用。ソニーや三菱のアパチャーグリル管では、ワイヤをスダレ状に垂らしたアパーチャグリルと、蛍光体をストライプ状に配置したスクリーンを使用している。
クロマクリア管では、シャドウマスクの孔を縦長の長方形にしてアパチャーグリルの様なスロットを形成し、これを、ストライプ状の蛍光膜と組み合わせるスタイルを採用。フォーカスや色ズレが補正しやすく、歪みが出にくいシャドウマスク管の特性と、アパーチャグリル管ならではのシャープでキレのよい表示を兼ね備えたブラウン管といわれている。
(*1)CRT(Cathode-Ray Tube)、陰極線管とも。「ブラウン管」の呼び名は、これを発明したドイツ人Braun氏の名前に由来する。
■■元麻布春男の週刊PCホットライン「エプソンダイレクト組立工場見学」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981104/hot013.htm
●ベアボーン (bare bone)
基本部分だけを構成したシステム。
直販ベンダーやショップでは、予め筐体にマザーボードをはじめとするいくつかのパーツを組み込んだベースモデルを用意し、顧客の注文に応じてオプションパーツを追加し販売するスタイルを採っていた(最近はBTOと称して大手もこのスタイルを採りいれている)。この時のベースとなるモデル(どこまでが組込み済みかはメーカーやショップによって異なる)をベアボーンシステムという。
●パリティ(parity)
データの誤りを検出する手法のひとつ。
データに一定の規則に従って計算した1bit(パリティビット)を付加し、これを照合することによってエラーを検出する。具体的には、データビットに含まれる「1」の数を数え、これが常に偶数個または奇数個になるようにパリティビットをセット。1の数が偶数か奇数かによって、データの正当性を判定する(エラーが偶数個あると見逃してしまうが)。常に偶数になるようにパリティビットをセットするのを偶数パリティ(even parity)、奇数になるようにするのを奇数パリティ(odd parity)といい、パリティを使ったエラー検出のことをパリティチェックと呼んでいる。
このパリティチェックは、メモリのエラー検出などに使われており、パリティチェックを行なう場合には、1バイトを9bitで構成(SIMMなら36bit、DIMMなら72bitになる)、余分な1ビットを偶数パリティに使用する。もっとも、最近はパリティビットを持たないノンパリティ(none parity)のメモリの方が一般的で、エラーチェックを行なう場合には、パリティチェックではなくECC(Error Checking and Correcting)が使われることが多い。
【参考】
□ECC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980805/key41.htm#ECC
■■富士通とソニー、1.3GBの3.5インチMOを共同開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981105/gigamo.htm
●MO(Magneto Optical disk)
エムオー、光磁気ディスク
光(レーザー光)と磁気の性質を組み合わせて、データの読み書きを行なう外部記憶装置。
磁性体は、一定の温度を越えると急激に保磁力が弱まる性質を持っており、MOはこの性質を使ってディスクにデータを書き込む。具体的には、磁性体に強いレーザーを当てて保磁力を弱め、磁気ヘッドを使って磁性体を一定の向きに磁化する(消去状態)。次に、逆方向の磁場を与え、ビットを反転させる部分に強いレーザー光を当て、磁化の向きを変えてデータを記録する(ダイレクトオーバーライト対応のMOは、この2つのプロセスを1回で行なう)。読み出しは、光が磁場によって偏光する性質を利用。磁性面に弱いレーザー光を当て、反射光の偏光面の違いを検出して、記録状態を読み取る。
MOは、'80年代から様々な規格の製品がリリースされていたが、現在広く普及しているのは、ISO(International Organization for Standardization~国際標準化機構)の標準規格にもなっている3.5インチタイプで、'92年に128MB、'94年に230MB(ISOの承認は'95年)、'95年に640MB(同'97年)がリリース。初期に出荷された一部の640MBドライブを除くと、いずれも下位互換性を持っている。また、'98年には富士通とソニーが1.3GBの「GIGAMO(ギガモ)」を共同開発。出荷は'99年春を予定している。
□MOソリューション(富士通)
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/aboutmo/
□What's MO(富士通)
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/aboutmo/whatsmo.html
【参考】
□ダイレクトオーバーライト
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980224/key19.htm#DirectOverWrite
■■ダイジェスト・ニュース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/digest/
●XJACK
エックスジャック
PCカードで使われている、ポップアップ式のモジュラーコネクタ。
'93年にMegahertz社(その後U.S. Robotics社に吸収され、現在はUSRともども3Com社に吸収されている)が同社のモデムカード用に開発したもので、それまでのPCカードが専用のケーブルを使ってモジュラーケーブルをつないでいたのに対し、PCカードの端に薄いコネクタを収納。カードから引き出すと、直接モジュラーケーブルが接続できるようになっている。
【参考】
□PCカード(PCMCIA)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980120/key14.htm#pcmcia
[Text by 鈴木直美]