【業界動向】 |
株式会社大塚商会と、コンパックコンピュータ株式会社は、コンパックの企業向け製品の組立販売に関する契約に合意した。大塚商会は、コンパックのチャネルコンフィグレーションプログラム(CCP)の認証を取得し、流通業者レベルでの製品組立を開始する。CCPの認定は3社目で、国内では初。
CCPは、メーカーが認定した特定のディーラーが、顧客のオーダーに合わせて製品の組立をおこなうシステムで、国内では初の導入となる。CCPによって組み立てられた製品についてはメーカーの保証の対象となる。
一般にメーカーによるB.T.O.が自社製品や特定ソフトウェアの組込にとどまるのに対し、CCPではサードパーティのハードやソフトをはじめ、ユーザーが開発したオリジナルのアプリケーションの組込まで幅広いオーダーに応じる。
企業からのオーダーに応じて生産するため、納期の短縮、在庫の圧縮などが図れるとしている。大塚商会では、大企業の一括導入などをターゲットとする。
また、大塚商会ではCCPの導入に伴い、約340坪の「東京CTOセンター」を設置、15~30名のスタッフで、CTO組立で月2,000台の組立が可能としている。納期は通常5日、最短3日に短縮されるとしている。(注:CTO=Configure To Order:注文生産)
コンパックは、企業市場向けの技術支援センター「エンタープライズ・ソリューション・センター」を24日に開設するなど、企業市場への販売強化を図っている。CCPの導入は、記者会見席上で「足を向けては眠れないほど」という発言がでるほど実績を上げている大塚商会との関係強化としても注目される。
なお、個人市場向け製品であるプレサリオシリーズについては、すでにキヤノン販売との販売提携が行なわれており、CCPなどの対応は予定されていない。
□コンパックのホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.compaq.co.jp/info/press118.html
□大塚商会のホームページ
(3月26日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.otsuka-shokai.co.jp/
('98/3/26)
[Reported by date@impress.co.jp]