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■■COM JAPAN 1997イベントレポート:各社が新型の携帯端末を展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971104/comjmob.htm
●Windows CE
PC以外の様々な機器に搭載することを目的に、Microsoft社が'96年に(日本語版は'97年)リリースした、ポータビリティの高いコンパクトなWindowsオペレーティングシステム(CEは一説にはConsumer Electronicsの略ともいわれている)。
現在は、Windows CEの最初のカテゴリとしてハンドヘルドPC向けのものがリリースされており、Windows 95やNTと良く似たユーザーインタフェースとAPI(Win32のサブセット)を提供。交換可能なROMに納められたシステムは、僅かなメモリ(日本語版は最小4MBのRAM)で動作するように設計された軽いオペレーティングシステムになっている。Windows NTと同じ様に、ハードウェアがHAL(Hardware Abstraction Layer)によって仮想化されている点も大きな特徴で、HALを変えることによって、様々なアーキテクチャに対応することが可能である、現行の製品では、カシオのCASSIOPEIAが日立のSH-3、NECのMobile Gearが同社のVR4102というように、RISC系のCPUを使ったものしか提供されていないが、Intelの86系のサポートも予定されており、将来的には組込み型の製品等にも対応するといわれている。
□Windows CE
http://www.microsoft.com/japan/products/windowsce/ (日本語)
http://www.microsoft.com/windows/windowsce/ (英語)
●H/PC (Handheld PC)
ハンドヘルドピーシー
携帯型の情報端末。
ハンドヘルドコンピュータという呼び名は、20年くらい前から既に使われており、一般には、片手で持ちもう片方の手で操作できる程度の大きさの携帯型の端末全般を指す。最近では、PDA(Personal Digital Assistant)、PMC(Personal MessageCommunicator)、PCA(Personal Communication Assistant)、パームトップ…等色々な呼び方があり、ベンダーによって解釈もまちまちだが、おおむねこのタイプのものを指していると思ってよいだろう。一方、最近よく見かける「H/PC(スラッシュが入る)」や「ハンドヘルドPC(~コンピュータでも~パソコンでもない)」という表記の場合には、かつてPDAがApple社の製品を指していたように、Microsoft社のWindows CEベースの携帯型情報端末を指す言葉として使われている。この場合には、外観も以下のような具体的なものとなる。
□ハンドヘルドPC入門
http://www.microsoft.com/japan/products/windowsce/whitepaper.htm
□Microsoft CE-based Handheld PC
http://www.microsoft.com/windowsce/hpc/
■■富士通、INTERTopに新機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971106/intertop.htm
●SSL (Secure Sockets Layer)
エスエスエル
Netscape Communications社が開発した、セキュア通信(安全な通信)を行なうためのプロトコルで、通信内容の盗聴や改ざんの防止、通信相手の認証の機能を提供する。同社のNetscape Navigator/Netscape Communicatorや、Microsoft社のInternet Explorerでサポートされ、WWWのセキュリティ機能としてもっとも普及している。
通信内容の盗聴は、データを暗号化することによって防御する。暗号化や複合化(暗号化されたデータ等を元に戻すこと)には、サーバとクライアントが共通の秘密鍵(Secret Key)を使って行なう秘密鍵方式が使われている。秘密鍵方式では、予め使用する鍵を交換しておかなければならないが、この鍵の交換には公開鍵方式という別の方式が使われる。クライアントがセキュアサーバに接続すると、サーバはクライアントに対して公開鍵(Public Key)を送付してくる。名前のとおり、一般に公開している鍵なのだが、これを使って暗号化したデータは、サーバが持つ秘密鍵(Private Key)を使わないと複合できないようになっているのがポイントである。クライアントが、この公開鍵を使って秘密鍵を暗号化して送付することにより、共有する秘密鍵そのものの流出が防げるわけだ。
改ざんの防止は、伝送データに認証用のコード(MAC:Message Authentication Code)を付けて送付。受け取る側が照合し、改ざんされていないかどうかを検出する。
通信相手の認証は、第三者がそれを保証するやり方である。証明を行なう機関を認証局(CA:Certification Authority)といい、認証局が発行した証明書(正当性を保証するために公開鍵やドメイン名の情報に認証局がデジタルIDを埋め込む)を持っているかどうかで判断する。ただし、基本的には誰でも認証局になって証明書を発行することができるので、それが信頼できるものであるかどうか(信頼するかどうか)にかかっている(前述のブラウザには予め信頼する認証局がいくつか登録されており削除/追加が可能)。
□Netscape Communications社のSSLのページ
http://home.netscape.com/assist/security/ssl/index.html
■■古河電工、アクセスルータ「MUCHO」新製品。アナログ機能を強化
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971106/muchotl.htm
●αDATA
アルファデータ
DDIポケット電話グループが'96年12月からサービスを開始した、PHS(Personal Handy-phone System)用のデータ通信サービスおよびその通信方式。
メディア変換方式とも呼ばれ、基地局に設置したメディア変換装置が仲介することにより、ホスト側の設備を変更することなく既存のアナログモデム等に直接ダイヤルアップ接続できるのが大きな特徴。サービス開始当初は、14.4kbpsのモデムとG3 FAX(もっとも一般的なアナログ回線用のファクシミリ)への接続しかサポートされていなかったが、翌年4月からはISDNの64kbps同期通信にも対応(基地局までは32kbps(実効率28.8kbps)での接続)。同時に、メディア変換方式とPIAFSの両方式をサポートする「αDATA32」のサービスも開始している。
□DDIポケット電話グループ
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/
●HSD (High Super Digital)
ハイスーパーデジタル
高速デジタル専用線
NTTが提供する、TTC(Telecommunication Technology Committee~社団法人電信電話技術委員会~)標準のIインターフェース(ISDN網とユーザー端末間のインタフェース)を使ったデジタル専用線サービス。64kbps~6Mbpsまでの12種類の容量があり、毎月の利用料金は、容量と距離に応じて決まる。同種のサービスには、NTT仕様のYインターフェイスを使ったタイプもあり(メニューは64kbps~6Mbpsまでの7種類)、こちらはスーパーディジタル(Super Digital)と呼ばれている。
□NTT専用線サービスホームページ
http://www.nttls.co.jp/senyo/
●DA64 (Digital Access 64)
ディジタルアクセス64
NTTが'96年10月から提供している、30km以下の近距離に限定した64kbpsの低価格デジタル専用線サービス。15kmまでの月額料金が28,000円(HSDは65,000円)、30kmまでが42,000円(HSDは108,000円)と、従来のサービスに比べ、かなりリーズナブルな料金設定になっている。'97年12月からは、128kbpsのディジタルアクセス128(DA128)もサービス開始予定。
品目 | 距離 | タイプ1 故障修理はNTT営業時間内のみ | タイプ2 故障修理は24時間365日 |
---|---|---|---|
DA64 | 15kmまで | 28,000円 | 31,000円 |
DA64 | 30kmまで | 42,000円 | 45,000円 |
DA128 | 15kmまで | 38,000円 | 41,000円 |
DA128 | 30kmまで | 64,000円 | 67,000円 |
□NTT専用線サービスホームページ
http://www.nttls.co.jp/senyo/
●ODN (Open Data Network)
オーディーエヌ
日本テレコム株式会社が、'97年4月からはじめたインターネット接続サービス。
一般向けの「ダイヤルアップ」をはじめ、NTTのOCNアクセスラインを利用した「エコノミー」、高速ディジタル専用回線を利用した「ファスト」、センター内にユーザーの設備をハウジングしLANで直結する「スーパー」などの接続サービスを提供している。低価格な専用線サービスとしては、OCNのエコノミー(月額38,000円)に相当する、ODNの128kbpsタイプのエコノミー(OCNと違い128kbps、1.5Mbps、6Mbpsすべてがエコノミーに含まれる)が月額26,000円(別途OCNアクセスラインの8,900円が必要)と、NTTのものよりも若干低価格な設定になっている。
品目 | 月額料金(+OCNアクセスライン) 単位:円 |
---|---|
128kbps | 26,000(+ 8,900) |
1.5Mbps | 195,000(+131,000) |
6Mbps | 781,000(+136,000) |
■■クラリス、「ファイルメーカーPro 4.0」Webブラウザからの閲覧に対応
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971106/claris.htm
●CGI (Common Gateway Interface)
シージーアイ
WWWサーバと様々な外部プログラムを連携させるための仕組み。
サーバは外部プログラムを起動し、環境変数、コマンドラインの引数、標準入力等を使って、各種情報やユーザの入力データを外部プログラムに渡す。外部プログラムはそれらをもとに処理を行ない、必要があれば標準出力に結果を返す。外部プログラムの標準出力は、そのままWWWクライアントに転送されるようになっており、例えばデータベースの検索結果を使ってページを動的に構成したり、任意の画像データを送ってアクセスカウンタを表示したりといったことも可能になる。CGI自体は、このような単純な仕組みなので、コンソールプログラムやPerlのスクリプト等を使い、手軽に外部処理を行なわせることが可能なのだが、要求があるたびに別のプロセスで外部プログラムを起動する関係から、アクセスが競合すればそれだけ大量のメモリを消費し、処理も重くなりがちであある。WWWサーバによっては、CGIのほかにも、Netscape Communications社のNSAPI(Netscape Server API)やMicrosoft社のISAPI(Internet Server API)のように、プログラムレベルでダイナミックにやり取りを行なうAPIを備えるものも多い。
□The Common Gateway Interface
http://hoohoo.ncsa.uiuc.edu/cgi/
[Text by 鈴木直美]