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■■キヤノン、CFカードスロット搭載の昇華型A6プリンタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971028/canon.htm
●CFカード (CompactFlash Card)
デジタルカメラやハンドヘルドPCなどで採用されている、フラッシュATAメモリカード(本連載第4回参照)互換のコンパクトな記憶メディア。
CompactFlashは、SanDisk社が1994年に開発したフラッシュメモリベースのメモリカードで、名刺大のPCカードに比べると、長さが5cm、幅が1cmほどコンパクトな設計になっている。ソケットは、PCカードの68ピンに対して50ピンだが、実際に使用しているピンや電気的な特性には互換性があり、変換アダプタを使用することによって、Type II(5mm厚のPCカード)のソケットにそのまま装着することができる。使用しているプロトコルもPC Card ATA互換なので、PCからはフラッシュATAメモリカード同様のディスクドライブとして利用することが可能だ。1995年には、SanDisk、Apple、Hewlett-Packard、NECなどの業界12社が集まり、「CompactFlash Association(CFA)」という標準化団体を設立。規格の管理運営にあたっている。
□CompactFlash Homepage
http://www.compactflash.org/
□SanDisk Corporation
http://www.sandisk.com/
●昇華型熱転写式 (Thermal Wax Transfer)
カラープリンタで使われている印刷方式のひとつ。固体インクをコーティングした薄いプラスチックフィルムをヘッドで熱し、用紙にインクを転写する印刷方式を熱転写方式という。代表的な熱転写方式には、溶融型と昇華型のふたつのタイプがある。溶融型は、古くからあるオーソドックスな方式で、ヘッドの熱でインクを溶かして転写する。一方の昇華型は、フォトリアラスティックな印刷を実現するカラープリンタでよく使われている方式で、インクを気化させて用紙に定着させる。溶融型の場合は一般のプリンタと同様、ドットごとに階調を付けることはできないが、昇華型の場合には、加える熱量を調節することによってインク量が調整できるため、1ドットごとに階調表現が可能になる。高解像度の製品を作ることは難しいが(一般的な製品で百数十~300dpi程度)、ドットの数や大きさで階調を表現しなければならない他の方式と違い、フルカラーの写真などを額面どおりの解像度で印刷することが可能である。
■■オムロン、イーサネットハブとルータ機能内蔵のTA
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971029/omron.htm
●DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
ディーエッチシーピー
TCP/IPネットワークにおいて、ホストの設定を動的に行なうプロトコル。
DHCPサーバには、DNSサーバやゲートウェイ(ネットワークの外と通信する際に使用するルータなどの装置)のアドレス、サブネットマスク(ネットワークの内部と外部のアドレスを識別するために使用するアドレスのビットマスク)などの情報と、クライアントに割り当てるいくつかのIPアドレスを予め登録しておく。DHCPクライアントは、起動時にDHCPサーバと通信し、アドレスと各種設定情報を取得することによって、TCP/IPのセットアップを自動的に行うことが可能になる。同様のものに、BOOTP(Bootstrap Protocol)というプロトコルがあるが、DHCPはこのBOOTPを拡張し、IPアドレスを動的に割り当てる機能などを追加したものである。
□RFC2131 - Dynamic Host Configuration Protocol (ドラフトスタンダード)
ftp://ds.internic.net/rfc/rfc2131.txt
□RFC2132 - DHCP Options and BOOTP Vendor Extensions (ドラフトスタンダード)
ftp://ds.internic.net/rfc/rfc2132.txt
●NAT (Network Address Translator)
ナット
LANで使用しているプライベートなIPアドレスを、インターネットで使用するグローバルなIPアドレスを変換し、プライベートアドレスしか持たないLAN内のマシンが、インターネットにアクセスできるようにする仕組み。内部のネットワークをプライベートアドレスで構成し、外部と接続する時にだけグローバルアドレスを使うようにすれば、限られたグローバルアドレスが有効に利用でき、内部のアドレスも隠蔽される。
NATでは、グローバルアドレスとプライベートアドレスが1対1で対応していなければならないため、同時にインターネットに接続できるのは、用意したグローバルアドレスの数が上限となる。これに対し、最近の低価格なダイヤルアップルータなどで使われているIPマスカレードでは、TCP/UDPのポート番号の変換を行なうため、アドレスやポート番号に依存しない通信であれば、1つのグローバルアドレスで複数台のマシンから通信が行なえるようになっている。
□RFC1631 - The IP Network Address Translator (NAT)(インフォメーション)
ftp://ds.internic.net/rfc/rfc1631.txt
●DNS (Domain Name System)
ディーエヌエス
TCP/IPネットワークのアドレスやドメイン名、ホスト名等の情報を管理する分散型のデータベースシステム。主に、ホスト名をIPアドレスに変換する名前解決の手段として用いられている。
TCP/IPネットワークの通信では、相手を識別するためにIPアドレスが用いられる。このIPアドレスは32ビットの数値(通常は192.168.111.222の様に8ビットごとに区切った10進数で記述している)であり、我々とってはあまり扱いやすい存在ではない。そこで通常は「impress.co.jp」というような組織を表すドメイン名とホスト名を組み合わせた、「www.impress.co.jp」というような名前が使用できるようになっている。この名前から、実際のIPアドレスを取得するサービスを提供しているのがDNSである。分散型とあるように、特定のサーバがすべてのデータを集中的に管理しているのではなく、世界中のDNSサーバがそれぞれの管理下にあるデータを管理、お互いに照会し合うことによって、世界中のデータが引けるようになっている。
●BOD (Bandwidth On Demand)
ビーオーディー または バンドウィズオンデマンド
通信量などに応じて、帯域幅を自動的に調整する機能。
一般向けのTAやダイヤルアップルータ等でいうこの機能は、使用するBチャンネル(64kbpsの情報チャンネルのことで、INSネット64の1回線は2つのBチャンネルと、Dチャンネルと呼ばれる16kbpsの信号チャンネルから成る)の数を、接続先の要求やこちらの必要に応じて通信中のダイナミックに変更する機能を指す。複数の回線を使ってより高帯域の通信を実現する方法としては、PPP Multilink Protocol(MP)が使われている。Bチャンネルを2つ合せて、64+64=128kbpsの回線(2Bと呼んでいる)として使用するわけだが、接続時に決めたチャンネル数が変更できないと、通信量によって無駄が出てしまう。BODは、通信量が多くなるとチャンネル数を増やして効率を上げ、少なくなればチャンネル数を減らして無駄を減らす(製品によっては、通話の際にチャンネルを自動開放する機能もサポートしている)ということを通信中に行なう機能で、双方のサポート状況をチェックするBACP(Bandwidth Allocation Control Protocol)や、動的な変更を指示するBAP(Bandwidth Allocation Protocol)などが使われている。
■■ティアックシステムクリエイト、32倍速CD-ROMキット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971029/teac.htm
●ATAPI (AT Attachment Packet Interface)
アタピー
ATAインタフェース(IDEインタフェースの正式名称)を使って、様々なデバイスを使用できるようにするための拡張プロトコル。
ATAは、ほとんどすべてのパソコンが備えているインタフェースだが、元々がハードディスク用として設計されていたため、以前はハードディスク専用のインタフェースでしかなかった。ATA-3(ANSI X3.298)の拡張プロトコルとして策定されたATAPIは、SCSIのパケットコマンドに準じたプロトコルを実装することによって、ATAインタフェースを様々なデバイスに対応できるようにしている。ハード的な制約から、接続できるのは基本的に内蔵デバイスに限定されるが、広く普及している安価なインタフェースであり、既存のSCSIデバイスも比較的簡単な変更で対応できるため、普及価格帯のCD-ROMやテープストリーマ、リムーバブルドライブなどに好んで使われている。
□NCITS (National Committee for Information Technology Standards - 旧ANSI X3)
http://www.ncits.org/
□ANSI X3T13 (T13はATAの標準化を行っているテクニカルコミッティ)
http://fission.dt.wdc.com/x3t13/
●CAV (Constant Angular Velocity)
シーエーブイ (コンスタントアングラーベロシティ)
等角速度、角速度一定
ディスクドライブの回転制御方式およびトラックフォーマット方式のひとつ。他の方式には、CLV(Constant Linear Velocity)とZCAV(Zone Constant Angular Velocity)がある。回転制御とトラックフォーマットは密接な関係があり、元々は等価だったのだが、現在は必ずしも一致しない。
CAVは、フロッピーディスクやハードディスクなどで使われて来たもっともオーソドックスな方式で、ディスクを常に一定のスピードで回転させる。トラックフォーマットは、ディスクの内外周に関係無くセクタが等角に作られ、トラック当たりの記録容量は一定となる。
CLVは、ディスクの内周では速く回し、外周に行くほど回転数を下げてトラックの線速度を一定に保つ方式である。CDやDVDがこの方式を採用しており、トラックの記録密度を常に一定に保つことによって、同じサイズのメディアにより多くのデータを記録できるようにしている。レコードと同様に、1本のトラックが渦巻状になっているメディアならではの記録方式である。ただし、回転数を物理的に変化させるというオーバーヘッドの大きな作業を伴うため、ヘッドの移動(シーク)は遅くなってしまう。音楽再生のように、データを一定の転送速度で読み出さなければならない場合には、回転方式も自ずとCLVになるのだが、CD-ROMからデータ読み出すような場合には、回転方式にCAVを使った、すなわち回転数を一定に保つ製品も登場している(製品によっては段階的な変化)。CLVディスクを一定の回転数で読み出すので、外周へ行けば行くほど転送速度は速くなる。
ZCAVは、同心円状に複数のトラックを配置する一般的なディスクメディアに、CAVの発想を採り入れてたもので、一定の半径ごとにトラックをいくつかのゾーンに分け、外周に行くにしたがって段階的にセクタ数を増やして行く。最近のハードディスクやMO(128MBの3.5インチはCAV)、PD、Zip、SuperDiskなどがこの方式で大容量化を図っている。このタイプでは、オーバーヘッドの大きい回転数の切り替えは行なわず、一定の回転数でヘッドの記録周波数を変えてビットサイズを一定に調整することから、ZBR(ZoneBit Recording)ともいう。ディスクの回転数が一定なので、データ転送速度は外周の方が高速になる。
[Text by 鈴木直美]