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■■松下、USB接続のトレー型ポータブルCD-R/RWドライブ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000710/pana2.htm
●トレー型、トレー式(tray loading)
CDやDVDなどのメディアのローディング方式の1つ。
水平にロードされるトレイの上にディスクを載せる、現在最もポピュラーなローディング方式。操作が手軽なため広く普及しているが、縦置きの場合には、一般にメディアを爪に引っ掛けて固定しなければならないため面倒。トレイとメカが一体となった薄型のドライブでは、軸がメディアをロックするようになっている。
■■ダイジェスト・ニュース(7月10日)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/digest/
●MSX(MicroSoft X)
エムエスエックス
アスキーとMicrosoftが共同で開発し、'83年6月に発表した家庭向けパソコンの統一規格。およびそれに準拠したマシン。
Zilog(ザイログ)のZ80A相当のCPUを使った8bitマシンで、MicrosoftのBASIC(MSX BASIC)を搭載。テレビに出力が可能で、解像度は256×192ドット。16色カラーと32枚のスプライト表示をサポートする。メモリは64KBのROMと8KB以上のRAM、16KBのVRAM。本体には、スロット式の拡張バスが用意されており、ゲームカートリッジや各種インターフェイスカートリッジが装着できるようになっていた。
松下やソニー、ビクター、カシオなどの主に家電メーカーを中心に支持され、'83年10月には、各社から対応機が発売される。4~50万もした当時の16bitマシンと違い、数万円台の手軽さと、メーカーや機種を問わない互換性が受けてヒット。その後、グラフィックス機能をアップしたMSX2('85年)、MSX2+('89年)と続くが、ゲーム機としては高価で、PCとしては力不足という中途半端な仕様が災いして衰退。
'90年に、アスキーから16bitのMSX規格「MSX turboR」が発表されるが、松下のturboR機「FS-A1GT」を最後に、新機種のリリースは停止した。
■■特別企画:世界初15,000rpmの超高速SCSI HDD
「Seagate Cheetah X15」の実力を測る
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000710/cheetah.htm
●コマンドキューイング([tagged] command queuing)
1つのSCSIデバイスに複数のコマンドを送り、デバイス側で順に処理していく機能。
SCSIでは、制御する側をイニシエータ、それに従って制御される側をターゲットという。オーソドックスなI/Oプロセスは、イニシエータがターゲットに接続。コマンドを送り、ターゲットに実行させて終了する。コマンドは一括して(続けて)送ることもでき、イニシエータはコマンド識別用のタグを付けてターゲットに次々に送り込む。ターゲットはこれをコマンドキューに入れ、順に(※1)処理して実行結果をイニシエータに伝える。
ATAのように、実行が完了するまでバスを占有してしまうインターフェイスでは、このようなことをしても意味がないが、SCSIの場合には、ターゲットとの接続を一旦切ることがでる(ディスコネクト)。後の処理をターゲットに任せたまま(終われば知らせてくる)ディスコネクトし、別のターゲットに対してコマンドを発行すれば、複数のターゲットを並行して処理させることができ(ただし、イニシエータであるシステム側がそのように作られていなければならない)、システムのパフォーマンスが向上する。
(※1)通常は、ターゲットに都合の良い順に処理されるが、イニシエータ側から要求することも可能。
●フェアネス(fairness [SCSI bus fairness protocol])
バスを公平に利用するための、SCSIのオプションプロトコル(※1)。
SCSI(Small Computer System Interface)では、バスを利用したいデバイス(PCも含む)はバスが空いていることを確認してから、信号(自分のIDに対応するデータ線)を出力してその旨を告知。一定時間待機して、ほかに利用したいデバイスがいないかどうかをチェックする。ほかのデバイスは、自分もバスを利用したいのであれば同じように信号を出力して、使用権の調停(arbitration)に参加。競合した場合には、優先順位の高いデバイスがバスの使用権を得る。
このルールでは、優先順位の高いデバイスがバスを占有し、低いデバイスに使用権が回ってこない可能性がある。フェアネスプロトコルは、これを公平に均すためのもので、各デバイスが使用権の調停をモニタし、自分よりも優先順位の低いデバイスが、使用権の獲得に失敗していないかどうかをチェック。使用権を得られないデバイスがいる場合には、調停に参加するのを見合わせ、優先順位の低いデバイスに権利を譲る。
(※1)IEEE-1394なども同様のプロトコルが用意されている。
16bit バス(Wide SCSI) | |||
---|---|---|---|
8bit バス | |||
優先順位 | SCSI ID | 優先順位 | SCSI ID |
1 | 7 | 9 | 15 |
2 | 6 | 10 | 14 |
3 | 5 | 11 | 13 |
4 | 4 | 12 | 12 |
5 | 3 | 13 | 11 |
6 | 2 | 14 | 10 |
7 | 1 | 15 | 9 |
8 | 0 | 16 | 8 |
■■2台のATAPI対応BURN-Proofドライブをテスト ~CRD-BP900P対PX-W1210TA/BS~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000711/sanyo.htm
●PCAV(Partial Constant Angular Velocity)
ドライブの回転制御方法の1つで、一定の半径ごとに、ディスクの回転速度を変えていく方式。
FDなどのように、ディスクを常に一定のスピードで回転させる方式をCAV(Constant Angular Velocity~角速度一定)という。これに対し、CDのようにディスクの内周では速く回し、外周にいくほど回転数を下げて、トラック方向の線速度を一定に保つ方式がある。これをCLV(Constant Linear Velocity)といい、記録密度を一定に保つことによって、同じサイズのメディアにより多くのデータを記録する。
CDの音楽再生では、データを一定の転送速度で読み出す必要があるため、CLVで再生することになる。が、データを読み出す場合(リッピングも含む)には、その必要が無く、CAVで読み出すことも可能である。CLVで記録されたものを一定の回転で読み出すので、転送速度は外周にいくにしたがって加速していく。
製品によっては一定の転送レートまでは回転を一定に保つが、その後は転送レートを保持するタイプもある。この内周から一定の半径まではCAVで、その後はCLVで制御するタイプをPCAVという。
【参考】
□CAV
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971105/key5.htm#cav
●DAE(Digital Audio Extraction)
ディーエーイー
オーディオCDに記録されている信号を、データとして直接メディアから取り出すこと。リッピング(ripping)とも。
【参考】
□リッピング
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000310/key111.htm#ripping
[Text by 鈴木直美]