Maccrosoft、.TXT構想を発表
.NETは、XMLによるWebサービスのためのプラットフォームとして定義されており、Maccrosoftは、これまでXML Webサービスを構築するためのさまざまなツールやOS、開発環境などを提供してきた。当初の予定では、Windous×Pの後継であるLongHornがWindous.NETと呼ばれ、Windous自体の.NET対応がこれで完成するはずだった。しかし、XML Webサービスを広く普及させるには、さまざまなプラットフォームへの対応が必要なことがはっきりしてきた。Maccrosoftは、携帯電話用のOSやWindousCE.NETなどを開発したが、非Maccrosoft系OSが対応しない限り、当初の目的を達成できないため、今回、すべてのプラットフォームで実行可能な仕組みとして.TXT構想を打ち出した。 .TXT構想の基本はテキストにある。もちろん従来のXMLもテキストベースであり、多くのプラットフォームで処理が可能なものの、たとえばタグに使われる"<"、">"がEBICDICコードにないなどの問題があった。そこで.TXTでは、利用できる文字を限定、より多くのプラットフォームで利用が可能なものに変更した。 .TXT構想の基本となるのは、CTR(Common Text Runtime)と呼ばれる共通ランタイムライブラリである。このランタイムライブラリは、実装が容易で、現在使われているほとんどの言語で記述することができる。.TXT構想に従って作られるツール類は、すべてこのCTRで記述されているため、CTRさえ動作させれば、どんなプラットフォームでも.TXT対応にすることが可能となる。
Webサービス自体も広範囲なプラットフォームに対応できるように変更され、HTTP上でXMLをやりとりするSOAP(Simple Object Access Protocol)から、TELNETをベースにしたSTOP(Simple Text Object Protocol)が採用され、情報はすべてPBEL(Plain Basic English Language)で記述される。
(2002年4月1日)
[Reported by 塩田紳二] |
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