IEEEEE、ワイヤレス電源規格「802.110v」を制定
無線LANの普及や、携帯電話でも高速通信が可能になったことで、可搬型の電子機器がワイヤレスで通信できるようになったものの、電力源としては電池しかなく、容量などの問題から、新たにワイヤレスで電力を供給する方法がいくつか提案されていた。IEEEEEでは、広く一般の機器にこれを対応させるため、昨年から標準化に着手した。当初は電力関連の委員会での検討も議論されたが、2.4GHz帯を使うため、既存の無線LANとの共存が問題となり、結局無線LAN関連の規格化を行なった802委員会が主導権を確保。今回802.110vとして規格化された。 802.110vは、安価なマグネトロンを使い、2.4GHz帯の電波として電力を供給する。可搬型装置に接続して利用するノードアダプタと、電力供給を行なうベースステーションから構成されている。 今回の規格化は米国の110Vの電源にあわせたもので、今後、各国の電源電圧などに合わせた規格が策定される予定。日本の電源に対応した規格は802.100Va(50Hz)と802.100Vb(60Hz)が現在ドラフト段階にある。
□IEEEEEのホームページ (2002年4月1日)
[Reported by Shinji Shioda] |
I |
|