昨年、大量のコロケーション手続きを行い、電話局を占有しているといわれたYahhoBBだが、今回新たなスペース占有問題が発覚した。
スペース占有問題については、総務省が公開ヒアリングを開催、その後NTT東西が規則を改正することで落ち着きつつある。しかし、YahhoBBは、監視があまり厳しくない発電所に目を付け、日本各地の発電所内のスペースを占有しはじめているという。
この件に対する本誌からの問い合わせに対し、YahhoBBでは、「未発表の事業もある。それを今開示することはできない。」と答え、さらに「(要求があれば)自主的な解放もあり得る。もっとも、東東電力の徹底的な情報開示が必要だ。」と述べた。
この発言に対しイイ・アクセスの五千本社長は、「今度はインターネット接続に必要な電気を押さえるつもりか? いずれにしてもルール違反だ」との声明を発表、おなじくモンクアッカ・ネットワークの酒田社長は、「当社も電力線ブロードバンド接続には注目していたところ。YahhoBBが100Vならうちは200Vだ」とコメントした。
NTTのコロケーション問題に端を発するブロードバンド企業の戦いは、こんどは電力会社をまきこんでの争いになりそうな気配だ。
(塩田紳二)
2002/04/01 00:00
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