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月刊ムーとアドビの陰謀について考える

~そしてきな臭くなってきた

 あの日から約1年4カ月が経った。あの日とは2014年11月27日のことで、その日行なわれたイベント(アドビが月刊ムーと対決!? お台場で超常現象イベント開催)で、月刊ムー編集長の三上丈晴氏が、「過去のPhotoshopのアイコンを見ると、目をモチーフにしており、これもそのままフリーメイソンのシンボル。もはや、フリーメイソンとアドビの関係性は言い逃れできない」と発言したのだ。

 どう考えても一方的な言いがかりだが、そんなムー誌が、公式サイトで「『目』を戴く巨大企業の陰謀」と題して、またもアドビに因縁をふっかけている。詳しくはサイトを見て欲しい。また、アドビがムーのロゴをぱくっているとまで断言している。

「アドビ社のロゴはムーのパクリだ!」月刊ムー三上編集長の緊急声明です。 #アドビリーバボー #ムーhttp://gakkenmu.jp/news/5315

ムーさんの投稿 2016年3月31日

 びっくりする主張だが、ムーとは言え、あの学研が発行する雑誌である。何かしらの確証があっての主張だろう。いや、待てよ。実はこの誹議に紛れて、両者によって何かしらの陰謀が画策されている。そう考えることはできないだろうか?

 と言うことで、その辺りを秘密を探っててみることにした。

 ムーの創刊は1979年。一方アドビの創立は1982年。後からできたアドビがムーのロゴをぱくったと三上氏は主張する。しかし、ここでは、その3年という差に着目してみよう。3は2の2乗-1であり、最小のメルセンヌ素数である。その名前の由来となったマラン・メルセンヌは数学や物理学に通じていたが、神学者でもある。そして、ガリレオ・ガリレイの研究も手伝ったことがある。

 うっすら、手がかりがつかめてきた。ガリレオは、秘密結社イルミナティを批判していたと言われる。

 はっきりしたことは分かっていないが、イルミナティは、異端の烙印を押され、活動停止に追いやられたものの、今でもその思想を受け継いで活動している団体もあるという。三上氏自身が語るように、アドビのロゴはイルミナティとの関連が指摘されるフリーメイソンのシンボルに酷似している。だが、それはムーのロゴも同様だ。

 なにを言っているのか、よく分からない人もいるだろう。かく言う、筆者自身、なにを言っているのかよく分からなくなってきた。しかし、犬猿の仲に見える両者が、じつは結託してイルミナティの陰謀に荷担しているとは考えられないだろうか?

 かいつまんで言うと、この両者の一連の騒動は茶番劇である可能性が高い。

 よくよく考えれば、本日は4月1日じゃないか。

 しかもである。この文章の各段落の頭の文字を繋げると「あどびとムうはなかよし」となるのである!! 「ΩΩΩ>な、なんだってー!?」。よし、証拠は揃った。本日は、両者の成り行きを注視しつつ、筆者の推測が正しいことを証明したい。

【10時15分追記】

 アドビは1日午前9時、10時と、立て続けにリリースを公開した。

 1つ目では、「本日、当社及び当社の提供するアプリ「Adobe Capture CC」に関する一部報道がありましたが、かかる報道内容は憶測に基づくものであり、事実ではございません。今後開示すべき情報がある場合には、当社より速やかに開示いたします」。

 2つ目では、「学研「月刊ムー」編集長三上丈晴氏の主張は、事実無根の内容を、十分な取材もせず一方的に掲載したものです。かかる行為は極めて悪質であり、かつ卑劣な行為で、断じて許されるものではありません。

これらについては、公の場で名誉を回復する機会を得ることが不可欠であるとの判断にいたりました。本夕、公開ネット放送の場において主張を明らかにし「月刊ムー」および「三上丈晴編集長」の責任を徹底的に追及していく所存であります」と述べている。

 あれ? 思ったよりきな臭くなってきた?

(若杉 紀彦)