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ガチャガチャも電子マネー対応の時代に

~都心で試験導入開始

Wikipediaより引用

ガチャガチャ、ガチャポン、ガシャポン、ガチャ、ピーカップなど、時代や地域や販売メーカーによって様々な呼び方があるが、商標の関係からこれら全体を「カプセルトイ」と呼称している。

 広島出身の筆者は、子供の頃からずっとカプセルトイのことを「ガチャガチャ」と呼んでおり、これが定番の呼び方なのだと思っていた。そうではないらしいということを知ったのは割と最近だ。そんなカプセルトイも電子マネー対応の時代となった。

 株式会社ハピネット・ベンディングサービスは、国内で初めて電子マネー決済システムを搭載したカプセルトイ自動販売機の試験導入を3月より開始した。販売機には電子マネーのリーダーがあり、回したいカプセルトイの番号を選択した上で、電子マネーの種類を選んでタッチすると、対象番号の自販機のロックが外れるので、ダイヤルを回すと、普通のカプセルトイ自販機のように景品が出てくる。

 最初、「ガチャガチャが電子マネー対応」と聞いて、スマホをかざすだけで景品が出てきたら、「あのぐいっとダイヤルを回す独特の感触と興奮がなくなって風情が削がれるなぁ」と思ったが、ダイヤルの仕組み時代はきちんと残されていて安心した。

 電子マネーに対応したことで、ユーザーは小銭に両替する必要がなくなり、設置店舗ではその小銭の回収が不要となる。また、従来は不可能だった、カプセルトイを購入してポイント付与するといったサービスも可能となる。最近は、子供へのお小遣いを現金ではなく、カード型電子マネーにチャージして渡す家庭もあると聞くので、そういう子供たちにも歓迎されるのではないだろうか。

 試験導入対象店舗は、セガ池袋GIGO店、タイトーステーションアイシティ21松本店、トイザらス千葉長沼展、ビックカメラ有楽町店、ヨークベニマルあすと長町店となっており、順次3月から8月までの間、検証が行なわれる。

 対応する電子マネーは、Suicaなどの交通系電子マネー、nanaco、WAON、楽天Edtyとなっている。

(若杉 紀彦)