ゼネラルヘルスケア、研究者を思わぬ画像の改竄から守るサービス「捏防ver.1」

　ゼネラルヘルスケア株式会社は、画像の改竄を調査するサービス「捏防ver.1」を開始した。

　同社は総合科学学術論文誌「Science Postprint」を運営する企業。昨今の、生命科学研究における論文や画像の剽窃・改竄問題を受け、画像の改竄・剽窃の受託調査を行なうサービスを開始する運びとなった。

　改竄チェックでは、論文に掲載された図の中から、画像処理ソフトで書き加えられた痕跡や不自然な切り貼りをチェック。剽窃チェックでは、指定されたファイル内にある画像について、同じ写真が複数回使われていないかを確認する。これまで、テキストについては解析ソフト/サービスなどがあったが、画像については適切なソフトがなかったという。

　同サービスは研究者を対象としたもので、同社では、共同研究者や、博士論文を評価する大学関係者が、他者の剽窃・改竄によって起こる予期せぬ問題を未然に防げるとしている。

　サービスの利用に当たっては、論文のPDFを送付する。料金は、画像10カットまでの場合、基本料金が4,000円、画像チェック料が4,000円、画像コピペチェック料が2,800円。

　ただし、「一般的な研究不正・データ捏造は見つけることができますが、それを超越した『神の手』のような捏造は見いだせないことをご容赦ください」との但し書きがある。