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Surface 2が全航程に渡って旅客機のコックピットで利用可能に

2月10日(現地時間) 発表

 米Microsoftは2月10日(現地時間)、Windows RT 8.1タブレット「Surface 2」を旅客機のパイロットが利用するEFB(Electronic Flight Bag」として利用する上で、全航程に渡って利用可能となるよう米連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)から承認を得たことを発表した。

 パイロットが飛行中に参照する航空機のマニュアルやフライトチャートなどを書類を収納するバッグにちなんで“フライトバッグ”と呼び、それを電子化したものをEFBと呼ぶ。EFBは3つのクラスが設けられており、今回「クラス2」の承認を得た。これは携行可能なデバイスを全航程で利用することを認めるものとなる。

 Surface 2のEFB利用については、2013年9月に米Delta Air Lines(デルタ航空)が、11,000人のパイロットに配布しており、その際に、2014年中に全航空機の全航程で利用できるようFAAの承認を得るとしていた。

 Microsoftによれば、映り込みが少なくコントラストが高いこと、10時間に及ぶバッテリ駆動時間、2個のアプリを同時に利用できることから、デルタ航空のパイロットも愛用しているという。

 また、EFBとしてSurface 2を利用する際のマウンタを提供するサプライヤーとして、iPadなどをEFBとして利用する際にも活用されている「RAM Mount」を提供する米RAMがアクセサリパートナーとなったことも発表された。

コックピットにSurfaceを固定するための「RAM Mount」

 このほか、シンガポールで2月11日(現地時間)から開催されるシンガポール航空ショーでは、独Lufthansa Systemsが開発したWindows 8で動作する機内エンターテインメントシステム「BoardConnect」や、Windows 8.1にも対応する米JeppesenのEFBアプリ「FlightDeck Pro」、米Acanadeが提供する客室乗務員向けソリューション「Mobile Airline Platform」など、航空業界向けソリューションが展示される。

(多和田 新也)