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体長15m、火を噴き、4足歩行する竜のロボットがギネス世界記録に登録

 ギネス世界記録は12日(英国時間)、2014年度ギネス世界記録に追加される新記録を発表した。その中の1つは、火を噴き、4足歩行する竜のロボットだった。

 このロボットは独Zollner Elektronik AGが劇用に開発したもので、体長約15.7m、体高約8.2m、幅約12.3mという大きさで、歩くロボットとして世界最大のものとしてギネス世界記録に認定された。

 「Tradinno」と名付けられたこの竜は、ファンタジー映画に登場しそうな外観の内部に、2Lのターボディーゼルエンジン、272の油圧バルブ、238のセンサー、総延長1.3kmの電子ケーブル、TI製デジタル信号プロセッサと、富士通製通信マイクロコントローラを内蔵した9基のコントロールユニットなどを内蔵したハイテクの塊だ。制御は無線で行なうことができ、新規に開発したアルゴリズムによって、7自由度を持った4本の足で器用に角を曲がることなどもできる。

 それだけではなく、劇での演出用に、羽ばたかせることや、出血させること、そして、約10kgの液体ガスを使って、口から炎を噴かせることまでできる。まさに、竜だ。

 動画などの説明を見ていると、ギネス記録を目指して、無理矢理大きく作ったロボという感じはなく、リアルな竜を追求したら、この大きさでこの仕様になったという雰囲気が伝わってくる。

 この竜は8月2~18日まで、ドイツのフュルトで上演されていた劇に出ていたようだが、残念ながら今後の予定は分からない。

(若杉 紀彦)