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世界最大? 15インチリムーバブルディスク搭載のUSBストレージ

 「Vintage Computer Festival」と呼ばれる、ビンテージコンピュータを愛でる集いが米国で年数回開催されている。その名前だけで“濃そう”な雰囲気が十分漂っているが、4月17日~19日(現地時間)に開催された直近の会に、15インチのリムーバルディスクを搭載した“ビンテージUSBドライブ”なるものを出展したユーザーがおり、話題になっている。

 そのユーザーはChristopher Parish氏という人物で、同氏はDECの「RL02」という巨大なリムーバブルディスクドライブと、それを現代のPCに接続する自作USBアダプタを会場に持ち込んでデモした。

 RL02は1970年代に発売されたストレージ。ドライブの横幅は19インチ(約48cm)、重量は約34kgあり、中に専用のHDDカートリッジを装着して、データの読み書きを行なう。カートリッジ内のディスクは直径が15インチ(約38cm)ほどもあるが、容量は10MBと、今ではmicroSDカードの何千分の1程度でしかない。

 自作されたUSBアダプタは、FPGAを使って、RL02の制御を行なう。正確な確認はしていないが、Parish氏らは、このUSB接続されたRL02を“世界最大のUSBドライブ”と呼んでいる。

 Parish氏は、このUSBアダプタの開発意図として、「これを使うことで、インターネット上に公開されている古いOSのバイナリを現在のPCでダウンロードして、RL02に保存し、今度はこれを当時のPCに繋いでブートする、といった使い方ができる」と述べている。

(若杉 紀彦)