やじうまPC Watch

鉄柱を手に緩歩するラスボス感溢れる2足歩行ロボ

Atlas

 動的歩行を安定させる高効率可解二次計画法の実装例として、2足歩行ロボットが鉄柱を引きずりながら歩行する動画をMITのチームが4日付けでYouTubeに公開している。

 マサチューセッツ工科大学(MIT)は、2015年6月に決勝大会が開催される、国防高等研究計画局(DARPA)主催のロボット競技大会「DARPA Robotics Challenge」に参加しており、日夜開発に取り組んでいる。この大会は、さまざまな災害や障害が発生した場面で、ヒトと協調して作業できるロボットの開発を目的としており、ロボットには状況を自ら判断して動く自律性が求められる。

 MITのチームが開発しているのは、Boston Dynamicsが開発する2足歩行ロボット「Atlas」をベースにしたもので、そのソフトウェア部分などを独自に改良している。今回の動画は、その能力の一端として、橋桁に使うような鉄柱を引きずりながら歩く様子を披露しているが、その巨躯と緩慢な動作も相まって、ゲームのラスボスのような雰囲気さえ醸し出している。

Atlasのデモ

 ちなみに、Boston Dynamicsというと、4足で動物のように走り回り、蹴り飛ばしても転ばない「BigDog」を開発したことでも有名だ。まだ見たことない人のために、そちらの動画も紹介しておく。

BigDogの進化

(若杉 紀彦)