やじうまPC Watch

被写体を自動追尾してズーム撮影もしてくれるロボットカメラマン

「SOLOSHOT2」
予約販売中

価格:249ドルより

 米SOLOSHOTが現在予約販売中の「SOLOSHOT2」は、市販のカメラを取り付けると、被写体を自動的に追尾して録画してくれる、“パーソナルロボットカメラマンデバイス”だ。

 パーソナルロボットカメラマンと言われても、ピンと来ないだろうから、説明的に言い換えると、モーターや受信機などを内蔵し、取り付けたカメラを自動制御で上下(ティルト)/左右(パン)に動かし、送信器を装着した被写体を自動的に追尾撮影できる雲台だ。ちなみに2012年発売の初代は、パンしかできなかった。

 最近は日本に限らず、世界各国で、スマホによる自撮りを行ない、友人に送ったり、SNSなどで共有する人が増えている。静止画の場合、自分でスマホやカメラを手に持って撮影しても、それなりの写真が撮れるが、動画となると手に持った自撮りは体力的にも内容的にもつらい。三脚を使えば、マシになるが、被写体、つまり自分が動ける範囲は限られる。

 そこで開発されたのがSOLOSHOT2だ。信号の送受信は、最大2,000フィート(約600m)までの距離に対応し、ティルト(上下)は最大±60度まで秒速30度の速さで、パン(左右)は360度まで秒速80度の速さで回転できるので、動画にあるようにサーフィンや自転車レースなど、被写体が広範囲かつ高速に動くような状況でも、的確にフレームの中に被写体を収め続けることができる。自撮りではなくても、自分が操作するラジコンを他人に頼ることなく追尾撮影することも可能。バッテリで約5時間駆動する(送信機は約4時間)。

 また、オプションのカメラコントローラを使うと、リモートからの撮影のオン/オフや、自動ズームにも対応するほか、充電用を兼ねるUSBポートにWi-Fiアダプタを取り付けると、スマートフォンなどと連動させることもできる。なお、カメラコントローラが対応するのは、現時点ではソニーの一部カムコーダーだけだが、今後ファームウェアのアップデートで対応機種を増やす。カメラコントローラ以外のSOLOSHOT2本体部分は、三脚用のネジ穴がある約2.3kgまでの各種カメラに対応する。

送信機
カメラコントローラ

 SOLOSHOT2は、本体と送信機を(1)1対1、(2)1対多、(3)多対1、(4)多対多の組み合わせでも使うことが可能。1は前述の通りで、2では本体は最も距離が近い、あるいは遠い人を狙うか、送信機から呼び出しボタンを押した被写体を追尾。3では、違う場所に置かれた複数のカメラから被写体を狙い続ける。4では、複数人で1や2を実行できる。

 価格は本体が249ドル、送信機が149ドルと、機能から考えるとお手頃だ。本体、送信機などのセットパッケージは499ドルだが、現在100ドルのディスカウント中で399ドルとなっている。米国での出荷は5月の予定。

(若杉 紀彦)