やじうまPC Watch

ワシントン大、世界最薄の原子3個分の厚さのLEDを開発

〜光源以外に、チップ間接続にも応用可能

新LEDの模式図
3月10日(現地時間)発表

 米国ワシントン大学(University of Washington)は10日、厚みが原子3個分という、原理上この世で最も薄いLEDを開発したと発表した。

 従来のLEDは構造が3次元状になっているのに対し、今回開発されたLEDは分子が平面すなわち2次元状に並んだタングステン・ジセレニドを材料にしており、厚さを従来の10〜20分の1となる原子3個分にまで薄くできる。

 この薄さでもタングステン・ジセレニドは十分な強度を保ち、かつ従来の一般的な光センサーで検知できるだけの光を発することができる。さらにこの材料は、曲げたり、積層したりもできるので、これまでになかったようなLEDが開発可能になるという。

 また、原子レベルのサイズまで小型化できるため、光源としてでなく、ナノスケールのコンピュータチップの内部接続にも応用が可能。電子の代わりに光子を使うことで、エネルギー損失の少ない効率的な信号送信ができる。

 今回の研究結果は9日(同)付けでNature誌に掲載されている。

(若杉 紀彦)