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デルタ航空、パイロット11,000名にSurface 2を配布
~航空機のマニュアルやフライトチャートなどを電子化
(2013/10/1 17:14)
- 9月30日(現地時間) 発表
米Delta Air Lines(デルタ航空)は9月30日(現地時間)、同社に所属する11,000人のパイロットにMicrosoftのWindows RT 8.1タブレット「Surface 2」を携行させることを発表した。
パイロットは航空機のマニュアル、フライトチャート(地図)など多数の書類を携行する。収納するバッグにちなんで“フライトバッグ(Flight Bag)”とこれらの書類を呼び、それを電子化する「Electronic Flight Bag」(EFB)化を目的としてSurface 2が導入される。
デルタ航空では、今回のEFB化によりパイロット1人当たり38ポンド(約17.3kg)の荷物が減ることから航空機の燃料を年間120万ガロン節約。さらに会社全体で年間750万枚の紙の使用を節約を見込んでおり、トータルでは年間1,300万ドルのコスト削減に繋がるとしている。
Surface 2は既報の通り、Tegra 4を搭載する10.6型のWindows RT 8.1タブレットで、米国では32GBモデルが449ドル、64GBモデルが549ドルで予約の受け付けを開始している。Surface 2をEFBとして利用することのメリットとしては、例えば飛行経路と天気の情報をチェックしながら利用できるなど、左右に分割して2つのアプリケーションを実行できることが挙げられている。
デルタ航空では、米Jeppesenが開発したEFBソフト「FliteDeck Pro」のWindowsプラットフォーム版を導入して利用。2013年末よりボーイング757および767の運航で導入を始め、2014年末には全コックピットからのペーパーレス化を目指す。
なお、EFBは利用可能な範囲別に3つのクラスが設けられており、飛行中の全経路で利用するには、FAA(Federal Aviation Administration、米連邦航空局)による承認が必要になる。デルタ航空では、ボーイング757/767によるテストを通じて、2014年末には全航空機で利用できるよう承認を得たいとしている。
ちなみに同社ではWindows Phone 8を搭載したNokia製スマートフォン「Lumia 820」を19,000人の客室乗務員に配布することを8月に発表している。