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AMDカスタムAPU搭載でWindows 10が動く中国製ゲーム機「小覇王Z+」が台湾で投げ売り中

 AMDのカスタムAPUを搭載した中国製ゲーム機「小覇王Z+」が、台湾のECモール蝦皮商城にて8,888台湾ドル(約33,000円)で投げ売りされている。本来の中国での価格は4,998人民元(約82,000円)。ただ、特価は14日の11時(日本時間)までとなっているほか、残念ながら日本向けには出荷できないようだ。

 小覇王Z+は中国のゲーム機メーカー小覇王が2018年に発表したゲーム機。AMDのセミカスタムSoCを搭載するのが特徴で、CPUコアはZenアーキテクチャで4コア/8スレッド/3GHz駆動、GPUはVegaアーキテクチャで1.3GHz駆動の24CU構成。メモリはGDDR5で容量8GBとなっている。ストレージは128GB SSD+1TB HDD。

 また、オープンなWindows 10と、Windows 10 IoTをベースとしたクローズドな「Z+プラットフォーム」のデュアルブートになっている。つまり、“GDDR5メモリをメインメモリとして動作させられるWindows機”としてもユニークであった。

 AMDのカスタムAPUまで作って中国オリジナルのゲーム機として華々しいデビューを飾ったZ+だが、Z+を開発した小覇王は2019年5月に資金繰りが困難になり倒産した。よって現在販売されているのはおそらく台湾Compalで製造されたもののデッドストック品で、かなりのレアになることは間違い。

 さすがに日本で購入できるユーザーとなるとほんの一握りとなりそうだが、販売を行なっている原価屋の掲示板での投稿で、パッケージや筐体内部構造、SoCやチップの写真、ベンチマーク結果が明らかにされているので、楽しんでもらえれば幸いだ。