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米e-Sports賭博大手、1億ドル相当の独自仮想通貨を発行

 ロイターは17日(米国時間)、プロゲーマーらが競う「e-Sports」の試合結果を予想するオンラインギャンブルの運営会社「Unikrn」が独自の仮想通貨1億ドル(約110億円)相当分を2017年9月に新規発行することを報じた。Unikrnは米国内外問わずベット(賭け)を受け付けているため、銀行を介さない独自の決済手段の獲得や資金調達を目的とするようだ。

 発行される新しい仮想通貨は「UnikoinGold」と名付けられ、既にUnikrnのサービスで利用できる決済手段「UniKoin」を仮想通貨としたものだ。ブロックチェーン技術を応用した仮想通貨であるため、堅牢なセキュリティを実現するほか、既存の通貨で生じる為替リスクや手数料を中抜きすることができる。

 総発行額は1億ドル相当を予定しており、こうした仮想通貨の発行は新規株式公開(IPO:Initial Public Offering)になぞらえたICO(Initial Coin Offering)ともよばれ、新しい資金調達として注目されている。

 しかし、ロイターが指摘するとおり、この場合では仮想通貨によって法的に賭博行為が規制されている地域であっても法律をかいくぐる形で賞金の受け取りが可能になってしまう問題点もある。