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ボーイング、米国上空で超巨大なボーイング787のシルエットを描く飛行

N7874便の軌跡

 世界のフライト情報をリアルタイムに公開するサイトFlightradar24は3日(現地時間)、米国・シアトルから出発したN7874(ボーイング787)便が、一夜をかけて米国上空で大きなボーイング787のシルエットを描いた航路を飛行させたと発表した。

 非常に緻密な航路ゆえに、軌跡でボーイング787自身のシルエットを完璧に再現しているのだが、実はアーティストの作品というわけではない。これはボーイング787に使用される新しいロールス・ロイスのジェットエンジン「Trent 1000 TEN」のETOPSのテストであった。

 ETOPSとは、エンジンを2基しか持たない旅客機で、仮にそのうちの1基が故障などにより飛行中に停止した場合でも、一定時間以内に空港への緊急着陸できる国際民間航空機関のルールだ。たとえばボーイング787ではETOPS-330の認定により、エンジン単発で約330分飛行できる。

 今回のN7874は、18時間かけて9,905マイル(約15,941km)を飛行した。平均高度は39,000フィート。ただし、この時間のうちどの程度ETOPSテストに使われたかは明らかにされていない。

ロールス・ロイスのジェットエンジン「Trent 1000 TEN」