やじうまPC Watch
いにしえのSOYOブランドを冠したRyzenマザーボード
2017年7月6日 17:46
SOYOという台湾マザーボードメーカーを覚えている方はどのぐらいいらっしゃるだろうか。自作PCの最盛期であったSocket 7やSlot 1時代、低価格なマザーボードとして一世を風靡したが、2000年代始め頃には国内市場から姿を消した。
実はそのSOYOブランドは、中国・広州のPC企業TECLASTに買収され、今なお息づいている。現在、姉妹ブランドのMaxsunとともに、マザーボードおよびビデオカードを製造しているのだ。
その最新作が、「SY-GAMING B350」というRyzen対応のSocket AM4マザーボード。SOYOブランド登場から30周年を迎えていることもあり、マザーボード上には大きく「30YEARS」のプレートがあしらわれ、シルク印刷を活用した基板デザインやI/O背面パネルのコネクタ部分を隠すカバーなど、今どきのマザーボードにふさわしい風貌を備えている。
フォームファクタはATX。ソケットはSocket AM4で、電源回路は6フェーズ。DDR4メモリスロットを4基備え、DDR4-2400までに対応。また、M.2スロットを2基備え、うち1基はSATA接続、もう1基はPCI Express接続のSSDに対応。オーディオ回路はほかの信号線と独立しており、EMI干渉を抑える。また、オーディオグレードのコンデンサも備えている。
拡張スロットはPCI Express x16形状×3、同x1×3。背面パネルインターフェイスはUSB 3.1×2、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、HDMI出力、DisplayPort、DVI-D(ディスプレイ出力はAPU使用時のみ)、PS/2、音声入出力などを備える。
ちなみに、中国の価格情報サイトによると、529元(約8,800円)~699元(約12,000円)で販売されている。また、姉妹ブランドのMaxsunからは、ほぼ同じデザインで色を変更した「MS-B350FX Gaming PRO」がリリースされている。
余談だが、筆者は仕事用のPCでMaxsunのマザーボード「MS-A88FX Turbo」を使用している。サスペンドができない、Cool'n'Quietが使えないなど、クセはあるが、今のところ問題なく動作している。