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PayPal、Tesla、SpaceXの次は脳とAIの接続? イーロン・マスク氏の次なる野望

画像はメルボルン大学が開発した電極

 米紙The Wall Street Journalは27日(現地時間)、TeslaやSpaceXの起業で知られる米国の起業家イーロン・マスク氏が脳に電極を埋め込み、脳とAIを接続する技術を研究する企業「Neuralink」を立ち上げたことを報じた。

 同氏はWSJ紙の取材に応じなかったものの、共同創業者のマックス・ホダック氏への取材でマスク氏の関与や会社の存在が確認されたという。事業の詳細などについては依然不明であるものの、直近の発言などから、「進歩し続ける人工知能に人間が追いつく」ことを目標としていると同紙は推測する。

 公式な声明などはないものの、Neuralinkは実際にカリフォルニア州に医学研究を目的として登記されていることが確認されており、以前には氏がTwitterで「Neural lace」と呼ぶ技術を研究していることを明らかにしている。laceとは主に紐やレース生地のことを指す語で、神経と外部装置を接続するためのインターフェイスのことを指しているものだと推測できる。

 こうした機器は前例がないことなどから、技術的に成功したとしても安全性の確立など、世に出るまでには多大な困難が伴うだろう。しかし、将来的に日本の厚労省に当たるFDA(米国食品医薬品局)の認可を受け、医療機器として登場する可能性はゼロではない。