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ありそうでなかった中国産歴史シミュレーション「三國志:漢末覇業」

三國志:漢末覇業

 三国志を題材としたPC向け歴史シミュレーションゲームと言えば、コーエーテクモゲームスの「三國志」シリーズであることに異議を唱える人はいないだろう。その知名度たるや、三国志の“当事者”である中国人たちさえも認めるほどだ。

 ところが、中国国内でこれまで三国志を題材として制作されたPC向けのシミュレーションゲームはあまりなかった。先行したコーエーの三國志シリーズが既に完成の域に達しているというのもあるだろうが、自国の歴史ネタをゲームの題材にしてこなかったのは意外に思われることだろう。

 この状況を打開しそうなのが、中国のLongYou Gameが開発した「三國志:漢末覇業(英語タイトル:Three Kingdoms: The Last Warload)」だ。もちろんPC向けであり、現在ゲーム配信プラットフォームのSteam上からの早期アクセスでベータ版を無料ダウンロードできる。製品版は4月21日にリリースされる予定だ。

 公開されたスクリーンショットを見ると、いくつかのシナリオをベースに勢力を選択し、武将を選んで部隊を編成し、2Dのターン制のシミュレーションで戦うという“手堅い”ゲームのようだ。1対1の武将同士の戦闘もクローズアップで見られるようだ。

 どうやらLongYou Gameにとって初のSteamタイトルのようで、ゲームバランスの実装など若干不安な面もある。しかしボイスはともかく、インターフェイスや字幕には英語や日本語も用意されており、日本のユーザーも考慮しているようだ。コーエーの三國志シリーズと比較しながらプレイしてみるのも一興かもしれない。

勢力選択の画面
武将選択の画面
部隊編成の画面
武将の1対1の戦闘シーンも用意されているようだ