イベントレポート

Lenovo、1,600万画素のAndroidデジカメ「VIBE Shot」

~Android搭載小型プロジェクタも

Lenovoが発表したVIBE Shot。1,600万画素の背面カメラを備え、スマートフォンとしても使える2-in-1カメラ

 Lenovoは、3月2日(現地時間)よりスペイン・バルセロナにおいて開催中のMWC(Mobile World Congress) 2015において、スマートフォン新製品を発表した。発表されたのは「VIBE Shot」、「A7000」という2つのスマートフォンと、Lenovo Pocket Projectorと呼ばれるAndroid OSを利用した小型プロジェクタだ。

 VIBE Shotは、1,600万画素CMOSセンサーと6つのモジュールから構成されているレンズを備える、コンパクトデジタルカメラ相当の機能を持つスマートフォン。5型フルHD(1,920×1,080ドット)のディスプレイとカメラ専用のボタンなどを備えるのが特徴だ。

 A7000は、5.5型のフルHDを備えたスマートフォンで、先に発表されたAシリーズのタブレットの2製品(「TAB 2 A10-70」、「TAB 2 A8」)と同じようにDolby Atmosにスマートフォンとしては初めて対応していることが最大の特徴となる。

 Lenovo Pocket Projectorは、最大で110型相当のスクリーンに投影できる小型プロジェクタで、ポケットに入るような小型ボディとなっている。Wi-Fiを利用するMiracast/DLNAによって、ほかのデバイスからコンテンツを再生できる。

Android搭載カメラVIBE ShotとDolby Atmos対応のA7000

 VIBE Shotは、1,600万画素のCMOSセンサーと6つのモジュールから構成されているレンズの背面カメラを備えているAndroidスマートフォンで、コンパクトデジタルカメラとスマートフォンの機能が一体になったカメラという意味で、Lenovoは“2-in-1カメラ”と呼んでいる。Samsungが「Galaxy Camera」を発売して以来、こうしたAndroid OSを採用するコンパクトデジタルカメラは1つのジャンルとして成長しつつ有り、このVIBE Shotもそうした製品の1つだと考えることができる。

 カメラ機能としてトライカラーフラッシュ、暗所でも撮影が可能な16:9のローライトセンサー、環境光による自動明るさ調整機能、光学式の手ぶれ補正機能などが用意されており、単体のデジタルカメラと同じような高画質の撮影が可能になっているという。また、手軽に高画質な撮影ができるように、2つのプリセット設定が用意されており、スイッチで簡単に切り替えて使うことができるという。

 それに加えて、Androidスマートフォンとしての機能も持っており、5型のフルHDディスプレイ、QualcommのSnapdragonのSoC、最大で32GBのストレージ、microSDカードスロット、LTEモデム、800万画素のインカメラなどのハードウェアを持っており、OSはAndroid 5.0となっている。LenovoによればVIBE Shotは6月からいくつかの国で販売予定で、価格は349ドル(日本円で約42,000円)からとなっている。

VIBE Shotの裏面。1,600万画素の背面カメラと、フラッシュなどが用意されている

 A7000は5.5型のHDディスプレイを備えるAndroidスマートフォン。最大の特徴は、Dolby Atmosに対応していることにある。Lenovoによれば、Dolby Atmosに対応したスマートフォンは、A7000が世界初となる。

 ハードウェアはMediaTekのオクタコアのSoC、LTE対応モデム、デュアルSIMカードスロットとなり、7.9mm厚で重量は140gとなる。カラーバリエーションはオニキスブラックとパールホワイト。Lenovoによれば、A7000は3月からいくつかの国で販売される予定で、価格は169ドル(日本円で約2万円)からとなっている。

LenovoのA7000は、Dolby Atmoに対応した5.5型スマートフォン
発表ではカラーバリエーションはオニキスブラックとパールホワイトだが、イエローの製品写真も用意されており、将来的には追加される可能性がある

 Lenovo Pocket Projectorは同社によればどんなポケットにも入るサイズのコンパクトなプロジェクター。最大で110型相当のスクリーンに投影可能で、明るさは50ルーメン。最大で90度まで最適な角度になるように調整できるようになっている。

 Miracastが利用できるAndroid 4.3以降のAndroidデバイスないしは、DLNAと互換性があるAndroid、Windows 8.1、iOSのデバイス上にあるコンテンツを再生することが可能。また、microSDカードのコンテンツも再生できる。

 Lenovoによれば、Lenovo Pocket Projectorは3月よりワールドワイド市場で販売が開始され、価格は199ドル(日本円で約24,000円)からとなっている。なお、いずれの製品も現時点では日本市場に投入されるかどうかは現時点では未定だ。

Lenovo Pocket Projectorはポケットに入るような超小型プロジェクター
最大で90度まで角度を変えることができるようになっている

(笠原 一輝)