イベントレポート

MSI、デスクトップ用キーボード搭載のゲーミングノート

~GTX 980M SLIも搭載

「GT80 2QE TITAN SLI」

 台湾MSIは、2015 International CESのスイートにて、ノートPCでありながらデスクトップ用と同等のキーボードを搭載した「GT80 2QE TITAN SLI」(以下、GT80)を展示している。

 18.4型というゲーミング用でも一回り大きめの液晶を搭載していることからも他の製品と違う雰囲気を醸し出しているが、キーボードに目を向けると、明らかに他の製品と異なることが分かる。通常、ノートPCは厚みが制限されるため、ストロークの浅いキーボードを採用する。これに対しGT80は、デスクトップ用で定評のあるCherry MXスイッチを採用し、デスクトップ用キーボードをノートPCで再現してしまった。デスクトップと同等のキーピッチ、などを謳うものはあるが、本製品のキーボードは完全にデスクトップ用そのものである。キートップが交換可能なのもデスクトップ用と同じで、リムーバーと金色のWASDキートップが付属するほか、バックライトも搭載する。

 また、フットプリントの大きさを活かして、キーボードの右手にタッチパッドを内蔵するが、左上のNumLockアイコンをタップすると、10キーのバックライトが点灯し、タッチパッドがテンキーパッドに切り替わる。

 メンテナンス性・拡張性の高さも特徴としており、キーボードの奥側の蓋は簡単に外せるようになっており、SO-DIMM×4、2.5インチSATA、M.2×4にアクセスできる。4基のM.2 SSDをRAID 0で構成する「Super RAID 3」機能を利用すると、連続読み込み/書き込み速度は1,400~1,600MB/secに達するという。

 GPUはGeForce GTX 980MをSLIで搭載。CPUはBroadwellではなく、Haswell世代のCoreプロセッサ。メモリは最大32GB搭載可能。液晶は1,920×1,080ドット表示対応の非光沢IPS。BDドライブも搭載する。OSは、Windows 8.1。

 音響にも注力しており、Sound Blaster Cinema 2、2.1chスピーカー、ヘッドセット専用アンプを搭載。スピーカーは1ch当たり2基内蔵する。

 このほかインターフェイスは、SDカードリーダ、Killer DoubleShot Pro Gigabit Ethernet、Killer DoubleShot Pro IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI 1.4出力、USB 3.0×5、Mini DisplayPort 1.2、音声入出力などを装備。

 本体サイズは456×330×49mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。ACアダプタは330W。

一瞬見ただけではスルーしてしまいそうにもなるが、よく見ると、明らかに普通のノートPCとは異なるキーボードが付いている。WASDは金色のものに交換済み
タッチパッドはテンキーパッドにもなる
キーボードの奥側の蓋は簡単に外せて、ストレージやメモリにアクセスできる
背面。若干見切れているがACアダプタは330Wで巨大
左側面
右側面

(若杉 紀彦)