イベントレポート
ASUS、薄型2-in-1「Transformer Book Chi」3モデルを発表
~最小の8.9型はドッキング時でも750g
(2015/1/7 00:00)
ASUSは米ラスベガスで記者会見を開催し、2014年6月のCOMPUTEX TAIPEIで公開した薄型2-in-1「Transformer Book Chi」シリーズを正式に発表した。COMPUTEXで公開された12.5型液晶搭載搭載の「Transformer Book T300 Chi」に加え、10.1型液晶搭載の「Transformer Book T100 Chi」、8.9型液晶搭載の「Transformer Book T90 Chi」と全3モデルが発表された。
Transformer Book T300 Chi
2014年のCOMPUTEX TAIPEIで公開された、12.5型液晶を搭載する2-in-1モバイル。タブレットのサイズは、317.8×191.6×7.6mm(幅×奥行き×高さ)となっており、12.5型液晶搭載のWindowsタブレットとして世界最薄としている。タブレットの重量は720g。
付属のキーボードドックはサイズが317.8×191.6×8.9mm(同)で、重量が725g。ドッキング時には、サイズが317.8×191.6×16.5mm(同)、重量が1,445gとなる。なお、COMPUTEXでの発表時には、高さがタブレット単体で7.3mm、ドッキング時で14.3mmとされていたが、その時よりもやや厚くなっている。
タブレットとキーボードドックはマグネットによる装着で、液晶面を内側だけでなく外側に向けてドッキングさせることも可能となっている。そのため、クラムシェルスタイルだけでなく、スタンドスタイルやドッキングさせた状態でタブレットモードとして利用可能だ。ロック機構は備えないため、着脱はタブレットを引き抜くだけと簡単。その反面、しっかりとは固定されない。それでも、ドッキング時にタブレット側を持って持ち上げてもキーボードドックが落ちることはなかったため、よほど乱暴に扱わなければ問題はなさそうだ。キーボードはBluetooth接続となる。
液晶の表示解像度は、WQHD(2,560×1,440ドット)とフルHD(1,920×1,080ドット)の2モデルが用意され、パネルの種類はどちらもIPS方式を採用。発色性能はNTSC比72%と、MacBook Airより優れるとのこと。
また、搭載CPUもCore M-5Y71またはCore M-5Y10の2種類が用意される。内蔵ストレージは64GBまたは128GBのSSDを採用。製品の仕様は表にまとめたとおりで、搭載CPUやメモリ容量、液晶解像度などスペックの異なる複数のモデルが用意されることになる。価格はWQHD液晶搭載モデルが799ドルから、フルHD液晶搭載モデルが699ドルから。発売時期は2015年第1四半期で、日本でも発売を予定しているとのこと。
【表】Transformer Book T300 Chi仕様 | |
---|---|
CPU | Core M-5Y71/Core M-5Y10 |
メモリ | LPDDR3-1600 2GB/4GB |
液晶 | 12.5型IPS液晶 |
表示解像度 | 2,560×1,440ドット/1,920×1,080ドット |
グラフィックス | Intel HD Graphics 5300 |
ストレージ | 64GB/128GB SSD |
無線機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 HS |
カメラ | 200万画素前面カメラ |
OS | Windows 8.1 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | |
タブレット | 317.8×191.6×7.6mm |
キーボードドック | 317.8×191.6×8.9mm |
タブレット+キーボードドック | 317.8×191.6×16.5mm |
重量 | |
タブレット | 720g |
キーボードドック | 725g |
タブレット+キーボードドック | 1,445g |
Transformer Book T100 Chi
こちらは、10.1型液晶搭載モデル。T300 Chi同様、薄型タブレットとキーボードドックの組み合わせで、タブレットとしてもクラムシェルノートとしても利用できる。10.1型と小型の液晶を採用しているため、本体サイズはタブレットが265×174.5×7.2mm(幅×奥行き×高さ)、キーボードドックドッキング状態で265×174.5×13.2mm(同)と、T300 Chiよりも一回り小さくなっている。重量は、タブレット単体で570g、ドッキング状態で1,080g。
ドッキング機構はT300 Chiとほぼ同じで、マグネットで固定する仕様となっている。ロック機構がなく、液晶面を内側と外側どちらの向きに装着できる点も同様で、クラムシェルスタイルやスタンドスタイルで利用できる。また、キーボードがBluetooth接続となっている点も同様だ。
液晶の解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)で、IPS方式のパネルを採用。CPUはCore MではなくAtom Z3775を採用しており、メモリは1GBまたは2GB。ストレージは32GBまたは64GBのeMMCを採用する。バッテリ駆動時間は約10時間。詳しい仕様は表にまとめた通りで、価格は399ドルから。こちらも発売時期は2015年第1四半期で、日本でも発売を予定している。
【表】Transformer Book T100 Chi仕様 | |
---|---|
CPU | Atom Z3775 |
メモリ | 1GB/2GB |
液晶 | 10.1型IPS液晶 |
表示解像度 | 1,920×1,200ドット |
グラフィックス | Intel HD Graphics |
ストレージ | 32GB/64GB eMMC |
無線機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 HS |
カメラ | 200万画素前面カメラ/500万画素背面カメラ |
OS | Windows 8.1 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | |
タブレット | 265×174.5×7.2mm |
キーボードドック | 265×174.5×6mm |
タブレット+キーボードドック | 265×174.5×13.2mm |
重量 | |
タブレット | 570g |
キーボードドック | 510g |
タブレット+キーボードドック | 1,080g |
Transformer Book T90 Chi
8.9型と最も小さな液晶を搭載するモデル。着脱式キーボードドックが付属する2-in-1仕様となっており、クラムシェルスタイルやタブレットスタイルで利用可能。液晶サイズが最小のため、フットプリントは241×137mm(幅×奥行き)と3モデル中最も小さい。ただし、高さはタブレットが7.5mm、キーボードドックドッキング時で16.5mmと、T300 Chiとほぼ同等。フットプリントが小さいこともあって、他のモデルに比べてやや分厚く感じる。
重量は最も軽く、タブレットとキーボードドックを合わせても750gと1kgを大きく下回っており、携帯性に優れる。また、スタイラスペンに対応する点も特徴となっている。キーボードがBluetoothとなっている点は、他の2機種と同様だ。
スペックは、10.1型モデルのT90 Chiに近く、搭載CPUやメモリ、ストレージ、無線機能などはほぼ同等となっている。ただし、液晶解像度は1,280×800ドットと、シリーズで唯一フルHD未満となっている。とはいえ、8型または9型液晶を搭載するWindowsタブレットとしてはほぼ標準的な解像度で、液晶サイズを考えるとそれほど大きな問題はないと感じる。詳しい仕様は表にまとめた通りで、価格は299ドルから。他の2モデル同様に発売時期は2015年第1四半期で、こちらも日本で発売を予定しているという。
【表】Transformer Book T90 Chiスペック | |
---|---|
CPU | Atom Z3775 |
メモリ | 1GB/2GB |
液晶 | 8.9型IPS液晶 |
表示解像度 | 1,280×800ドット |
グラフィックス | Intel HD Graphics |
ストレージ | 32GB/64GB eMMC |
無線機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 HS |
カメラ | 200万画素前面カメラ/500万画素背面カメラ |
OS | Windows 8.1 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | |
タブレット | 241×137×7.5mm |
キーボードドック | 241×137.5×9mm |
タブレット+キーボードドック | 241×137.5×16.5mm |
重量 | |
タブレット | 400g |
キーボードドック | 350g |
タブレット+キーボードドック | 750g |