モバイル関連の展示会である「Mobile World Congress 2012」(MWC 2012)が現地時間の2月27日から3月1日までの期間、スペインバルセロナのFira Montjuicで開催される。
イベント名からも分かるとおり、主役はスマートフォンやタブレット。ほんの数年前まで、海外メーカーのそれらの製品は、日本市場で扱われることが少なかったが、スマートフォンの時代となり、3G搭載・非搭載を問わず、諸外国の製品を日本のキャリアが取り扱っており、一部製品は国内メーカーの製品よりも高い注目を浴びるほど。
また、高機能化が進み、タブレットでは、高度なコンテンツやドキュメント作成などを行なうのでなければ、PCに近いレベルの体験を得ることが可能になっており、PC業界から見ても興味深い存在となっている。
MWCでは、端末メーカー、回線キャリア、部品メーカー、ソリューション企業、ソフトウェア企業などモバイルに関するありとあらゆる各国の企業が一堂に会し、展示や説明会を行なう。
PC Watchとして注目したいのは、プラットフォームベンダーである、IntelやNVIDIA、Googleなどだろう。これらの企業は、それぞれ、Medfield、Tegra 3、Android 4.0といった新製品を2011年末から2012年初頭にかけて発表済みであるが、ここMWCでは、それらを実際に搭載した製品レベルでの発表が多数行なわれるものと思われる。
また、もう1つ大きな関心事としては、MicrosoftがMWCにあわせて「Windows 8」の2番目のプレビューを公開することが予告されている。最初のプレビューは開発者向けとなっていたが、今回はコンシューマ向けとして、より洗練されたものが広く一般に公開される予定で、会場でもそれにあわせたデモや展示に期待がかかる。
PC Watchでは随時レポートをお送りする予定だ。
会場の入り口 | このように大きく8つのホールがある | 向かいのホテルの時計もMWC用に衣替え |
(2012年 2月 27日)
[Reported by 若杉 紀彦]