【WWDC10レポート】
iPhone 4発表。日本含む5カ国で6月24日から出荷開始
~写真でiPhone 4実機を紹介

会期:6月7日~11日(現地時間)
会場:米San Francisco「Moscone Center West」



iPhone 4に搭載される「iOS 4」は、本日から開発者向けに製品候補版を提供。6月21日には既存の一般ユーザー向けにもアップデートが提供され、6月24日発売のiPhone 4にプリインストールされる

 WWDC10の幕開けを飾る基調講演で、米Appleのスティーブ・ジョブズCEOは「iPhone 4」を発表した。米国および日本を含む5カ国(アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、日本)で、6月24日から出荷を開始する。米国における販売価格はAT&Tとの契約を伴い16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドルに設定されている。iPhone 4の詳細な本体スペックについては、僚誌のAV Wacthの記事が詳しい。

 基調講演の終了後には、メディア向けにハンズオンコーナーが用意されており、発表されたばかりのiPhone 4を手にすることができた。WWDC10の第一報は速報としてこのハンズオンコーナーからiPhone 4実機写真を中心にお届けする。

カラーは前モデルと同様に黒と白の2色が用意されている。容量はいずれも16GB/32GBから選択が可能背面の様子。左上のカメラレンズの横に位置するのがLEDフラッシュライト。モデル表記は前モデル同様に「iPnone」のままで、特に4と記載されているわけではない従来モデルより24%薄い9.3mm厚。ジョブズCEO曰く、地球上でもっとも薄いスマートフォン
私物のiPhone 3G(右)との比較。私物は保護フィルタを貼っているため素の状態ではないが、新たに発表されたiPhone 4のIPS液晶は視認性が向上しているのがわかる従来の3Gモデル(右)との背面の比較。角張ったデザインになったおかげで、より小さく見える印象だ周囲がフラットになったおかげで、iPhone 4は立つ!
純正アクセサリのバンパー。奥にあるバンパー無しのモデルと見比べて欲しい。構造的にはスライドスイッチのミュート機能は製品本体のスイッチがそのままで、ボリュームボタンは同位置に押し込みボタンを配置しているこちらのバンパーのカラーはピンク。カラフルなイメージが引き立つのか、ハンズオンコーナーでは、白モデルにバンパーを付けた展示が多かったバンパーのカラーは全部で6色。ホワイト、ピンク、オレンジ、グリーン、ブルー、ブラック
iPhone 4の底面。マイク部分、30ピンコネクタ、スピーカーという構成は従来モデルと同様。金属パーツは側面すべてを覆っているわけではなく、本体厚よりやや薄い液晶パネルに向かって右側の側面。中央にあるのがMicro SIMのスロットだ。Micro SIM採用の理由は、バッテリの大容量化などを目的に本体内の容積を少しでも稼ぐためiPhone 4の上面。左側に見えるのが電源オン/オフとスリープ/スリープ解除を行なうボタン。これも従来モデルと同位置に配置。ヘッドフォンジャックの左にある小さな穴は、FaceTimeに対応するために用意された2つめのマイク。環境音を拾ってノイズ低減などの制御に利用する
液晶パネルに向かって左側の側面。ミュート用のスライドスイッチとボリュームボタンがある。+と-が一体化していた従来モデルとは異なり、iPhone 4では独立なぜ本体側面にミゾがあるのか? 以前製品画像が流出したときにそれを見たユーザーがこぞって、デザインにあれほどこだわるAppleなのにと話題にしていた部分スティーブ・ジョブズCEOが種明かし。側面の金属部分は、構造部品としてだけでなく、それぞれが無線用のアンテナとして機能している。そのため溝があり、分離していたのだ
ビデオコール機能のFaceTimeの実機デモ。左上のウインドウに写っているのがこの写真をまさに撮影中の筆者。ウィンドウ位置は任意の四隅に移動できる。2010年中はWi-Fi接続での利用が前提。電話回線での利用は準備中とのことiMovie for iPhoneの画面。複数の録画データをつないでいることが下に表示されているタイムラインからわかる。このアプリケーションは有料で、4.99ドル編集位置もタッチ操作で可能。基調講演で行なわれたデモを先に一度見ていたただけで、感覚的に操作ができるほどにユーザーインターフェイスはわかりやすい
iPhone OS 4改め「iOS 4」の新機能の1つ。アイコンのフォルダ化。フォルダ化されているアイコンをタップすると最大9個の収録アイコンがこのように表示される。カテゴリ名は任意に設定可能iOS 4でついに搭載されるマルチタスクに対応。例えばiMovie for iPhoneで編集中でも、ホームボタンを2度押しすることで、このように現在起動しているアプリケーションの一覧を最下段に表示して、アプリケーションを切り替えることができるメール機能は受信ボックスがスマートフォルダ化され、複数のメールアカウントを使っていても1つのメールボックスとして管理できるようになった
プライマリの言語を日本語にしてみた。フリック入力の画面には、顔文字の選択肢も新しく加わっている音声コントロール機能を搭載。6月24日には日本でも同時出荷となるだけに、すでに各国語に対応済みだハンズオンコーナーの様子。キャッチフレーズの「This Changes Everything. Again.」は、アップルジャパンのサイトでは「すべてを変えていきます。もう一度」と表記されている

(2010年 6月 8日)

[Reported by 矢作 晃]