イベントレポート

ASRock、Ryzen向けMini-ITXマザーボードの姿を明らかに

X370 GAMING-ITX/AC

 COMPUTEXのASRockのブースでは、Ryzenに対応したMini-ITXマザーボード「X370 GAMING-ITX/AC」、「AB350 GAMING-ITX/AC」がひっそりと展示されている。

 同社は4月の国内向けイベントで、Ryzenに対応したMini-ITXマザーボードを予告していたが(僚誌記事:RyzenのOCのコツや開発中Mini-ITXマザーをASRockが紹介、AM4マザー解説イベントを実施参照)、その姿がついに明らかにされた。これまではBIOSTARしか製品を投入してこなかったが、その対抗品が現れた格好だ。

 製品を見るに、電源フェーズは6+2フェーズ構成だと思われる。BIOSTARの製品は4+3フェーズだが、PWM電源コントローラは共通のISL95712(最大構成が4+3フェーズ)であるため、ASRockの製品はCPUコア部をフェーズダブラーによって3フェーズを2倍にし、アンコア部を2フェーズ構成としている可能性が高い。

 また、コンデンサはニチコンのFPCAP「FP12K」、ネットワークコントローラはIntelの「I211AT」になっており、IEEE 802.11ac対応無線LANを備えるなど、部品のグレードや機能面が充実している。

 製品名が示すとおり、X370 GAMING-ITX/ACはX370チップセット、AB350 GAMING-ITX/ACはB350チップセットを搭載している。それ以外の違いは特になく、背面インターフェイスはUSB 3.1×2(うち1基はType-C)、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、HDMI出力×2、PS/2、音声入出力、無線LANアンテナ接続コネクタなどを装備する。

両モデルの違いはほぼチップセットのみだ
AB350 GAMING-ITX/AC
インターフェイスは共通
電源は6+2フェーズとみられる
Mini-ITXながらスチールによって強化されたPCI Express x16スロットを搭載する