イベントレポート
“コスパのASRockへの回帰”。219ドルの万能X99マザー「X99 Taichi」
2016年6月2日 00:00
ASRockは1日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2016の会場で記者会見を開催し、5月下旬に予告していた“オールラウンダー”のIntel X99マザーボード「X99 Taichi」を正式発表した。
マーケティングディレクターを担当するChris Lee氏によれば、X99 Taichiは“コストパフォーマンスを追求していた昔のASRockへの回帰”となるモデルだという。現時点ではX99チップセット搭載の1モデルのみだが、今後はZ170などへも展開していく予定。
米国での想定小売価格は219ドルだが、競合の同価格帯の製品(同氏はASUS製品を挙げた)と比較すると、電源フェーズは12基(競合は8基)と多い上に、デュアルIntel Gigabit Ethernet、M.2×2、USB 3.1(Type-A+Type-C)、IEEE 802.11ac無線LAN、金属シールドで強化されたPCI Express x16スロット、水冷ポンプ向けの高出力対応ピンヘッダと言った特徴を持つ。
デザイン面においても目立つシルク印刷を加えるなど、大幅な変更がなされているが、Chris氏によれば今回の製品開発にあたり、新しいデザイナーを招き入れ、完全に新しくデザインしてもらったのだという。
フォームファクタはATX。ソケットはLGA2011-v3、メモリスロットはDDR4×8、拡張スロットはPCI Express x16×3、同x1×2。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×10、M.2×2。背面パネルインターフェイスは、USB 3.1×2(Type-A+Type-C)、USB 3.0×3、USB 2.0×3、PS/2、音声入出力などを備える。
同時発表された「Fatal1ty X99 Professional GAMING i7」は、Taichiシリーズをベースにオンボード電源ボタンなどを加え、Creativeのソフトウェアスイート「SoundBlaster CINEMA 3」や、ゲーム配信ソフトウェア「XSplit Gamecaster」のライセンスなどを付属したモデル。こちらの米国店頭想定価格は259ドル。こちらも新デザイナーによりデザインを一新している。