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レノボ、今後のThinkPadは14型モバイルにも注力
(2016/1/19 20:46)
レノボ・ジャパン株式会社は19日、都内で「Think」シリーズ製品の記者発表会を開催した。
発表会には、同社執行役員専務の安田稔氏が登壇。挨拶を行なった。
安田氏は「グローバル市場におけるPC事業は、2015年第3四半期に全世界21.4%のシェア1位を獲得し、業績も過去最高記録を更新しており、2014年にIBMから引き継いだサーバー事業でも、一時売上が減少するなどしたものの、2015年第2四半期は前四半期から9%の売上増を見せ、成長フェーズに移行している」として、グループ全体で堅実な業績を見せているとアピールした。
国内市場についても、社内調査では2015年第4四半期で3割弱(NEC含む)のシェアになると見ており、サーバー事業も、2015年第3四半期のシェア4.5%に対し、第4四半期には6%前後へ成長している見込みだという。
安田氏は、同社の2016年の法人向け事業の優先度として、ハードウェアポートフォリオの拡大を含む次世代ソリューション、ワークスタイル変革の提案などを挙げ、その1つとしてThinkシリーズ製品の紹介に移った。
製品の紹介は、同社 コマーシャル製品事業部 Think製品プラットフォームグループ部長の大谷光義氏が登壇し、解説を行なった。発表された製品の仕様詳細は別記事(1/2/3/4)を参照されたい。
大谷氏は、まずThinkPadシリーズについて紹介を行なった。今回投入されたのは12.5型の「ThinkPad X260」、14型の「ThinkPad T460s」の2機種となる。
モバイル製品に対する要望は多様化傾向にあり、かつ法人向けの場合、ユーザーと管理者でその内容が異なるという。
ユーザーの声としては、より軽く、より薄くという携帯性への要求は当然ながら、現在モバイル製品では12~13型のノートPCが主流だが、画面が小さいという声があるという。またOSがWindows 8.xや10となって以降、ペン入力に対する需要が高まっているという。
管理者からの要望では、セキュリティは勿論、新旧ポートのサポート、メンテナンス性を含む管理の容易さ、予算内に収まるコストパフォーマンスの高さなどがあるという。
同社ではこれらの要望を実現するため、高い堅牢性やユーザビリティ、周辺機器による拡張性を持たせているとした。
PC事業では売上台数の半分をモバイル製品が占めているが、同社では今までモバイル製品としては12型だけに注力していたという。しかしThinkPad製品の出荷状況を見ると、12型がトップながら、14型が増加傾向にあり、ThikPad T460sで14型のモバイル市場を掴んでいくとした。
デスクトップ製品では、「ThinkCentre M700」シリーズを投入。特にスリムタワーの「M700 Small」については、Skylake搭載やツールレス筐体採用のほか、日本の顧客からの強い要望により、筐体幅を前モデルの99mmから88mmへさらに薄型化したという。
ワークステーション製品では、「ThinkPad P40 Yoga」、「ThinkPad P50s」、「ThinkPad P310」シリーズを投入。P40 Yogaは360度回転ヒンジの採用とペン入力の対応により、従来、デザイナーは、スケッチはタブレット、デザインや編集はワークステーションと用途に合わせ使い分けていたが、P40 Yogaであれば1台で作業を完結できる「世界初のマルチモードモバイルワークステーション」を実現したとする。
発表会の最後には、同社コマーシャル製品事業部 製品ポートフォリオグループ部長の土居憲太郎氏が登壇し、ワークスタイル変革の提案として、会議室でのコミュニケーションを効率化するソリューションの発表とデモを行なった。