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NEC PC、11.6型2-in-1の名称を「Hybrid Standard」に変更

~ほか3シリーズは従来どおり展開

「LAVIE Hybrid Frista」で「LAVIEボイス」を活用して、音声検索を行なっている

 NECパーソナルコンピュータ株式会社(NEC PC)は、同社2-in-1ノートPCの2015年夏モデルを発表した。価格はオープンプライスで、5月中旬より順次発売する。

 「LAVIE Hybrid」系は、「Frista」、「ZERO」、「Advance」、「Standard」の4シリーズから構成される。最後のStandardのみ春モデルの「LaVie U」から名称が変更された。

 春モデルからの新要素として、ソフトウェア機能の「インフォボード」が追加され、時計、カレンダー、天気、ニュース、写真といった生活情報を表示できるようになった。また、春モデルでも提供されていた「LAVIEボイス」は、iOSのSiriなどで知られる音声操作を行なう機能だが、夏モデルの導入に伴い、インターフェイスを改良、より見やすい作りに変えた。

「インフォボード」の説明スライド。、時計、カレンダー、天気、ニュース、写真といった生活情報を表示する
「LAVIEボイス」の説明スライド。音声によるハンズフリーの操作を可能にする
インフォボードでのカレンダーの表示
インフォボードでの天気の表示
インフォボードでニュースの続きを表示させるようにタッチ操作
続きが表示された
インフォボードの設定画面

 なお、NEC PCは、これまでの同社「LaVie」ブランドのロゴを刷新し、柔らかい印象の字体から、ソリッド感のある大文字の「LAVIE」とした。

旧「LaVie」ロゴの説明スライド
新「LAVIE」ロゴの説明スライド。2つの三角形を組み合わせたデザインで、三角形の空白部分が「L」と「V」をかたどっている

LAVIE Hybrid Fristaシリーズ

 Hybrid Fristaシリーズは、リビングやキッチン、ベッドルームなどでの使用を想定したフリースタイルのPCで、奥行きが160mmと短いほか、収納型Bluetoothキーボードが付属。インフォボードと、LAVIEボイスをサポートする。ディスプレイは、15.6型フルHD液晶(1,920×1,080ドット)を採用。春モデルからの変更点は、サウンド機能のヤマハ製AudioEngineの強化のみ。

 最上位モデルとして「HF750/BAB」を用意し、その下位となる「HF350」シリーズ、「HF150」シリーズを展開する。税別店頭予想価格は順に209,800円前後、179,800円前後、149,800円前後の見込み。発売は5月中旬となる。

 本体色はHF750/BABがピュアブラックの1色のみ。HF350シリーズはピュアブラック(HF350/BAB)、ピュアホワイト(HF350/BAW)。HF150シリーズはピュアブラック(HF150/BAB)、ピュアホワイト(HF150BAW)を用意する。

 それぞれの違いは、HF750がフルフラットスーパーシャインビューLED-EX2 IPS液晶を搭載、CPUはCore i7-5500U(2.4GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB(最大16GB)、BDXLドライブ搭載。

 HF350はフルフラットスーパーシャインビューLED IPS液晶、Core i3-5005U(2GHz、同)、メモリ4GB(最大16GB)、BDXLドライブを備える。

 HF150はHF350と同じ液晶を採用、CPUはCeleron 3205U(1.5GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(最大16GB)、ビデオ機能はHD Graphics、DVDスーパーマルチドライブとなる。

 そのほかの仕様は共通となっており、HDD 1TB、OSにWindows 8.1 Update(64bit)を採用するほか、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスが付属する。

 インターフェイスは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN(HF750/350は867Mbps、HF150は433Mbps対応)、Bluetooth 4.0、SDXCカードスロット、USB 3.0×2(1基は電源オフ時も常時給電)、HDMI出力、Gigabit Ethernet、音声入出力、1.5W+1.5Wスピーカー(ヤマハ AudioEngine)を装備。

 バッテリ駆動時間(JEITA 2.0)はHF750が約2時間、HF350/150が約2.3時間。本体サイズは共通で、ディスプレイ最小傾斜時が380×160×286mm(幅×奥行き×高さ)、最大傾斜(水平)時は380×270×39.9mm(同)、重量は約2.8kg。

HF750/BAB
HF350/BAW

LAVIE Hybrid ZEROシリーズ

 Hybrid ZEROシリーズは、13.3型の2-in-1ノートPCでの世界最軽量謳っており、約926gと約779gのモデルが用意される。WQHDおよびフルHDのIGZO液晶を採用するほか、一部モデルのバッテリ駆動時間は約11.6時間を実現。春モデルからの強化点はヤマハ AudioEngineのみ。

 最上位モデルは「HZ750/BAB」で、下位に「HZ650」シリーズ、次いで「HZ550/BAB」をラインナップ。税別店頭予想価格は順に209,800円前後、189,800円前後、174,800円前後の見込み。発売は5月中旬。

 本体色はHZ750/BABがストームブラック。HF650のみ2色でストームブラック(HZ650/BAB)と、ムーンシルバー(HZ650/BAS)。HZ550/BABはストームブラック(HF550/BAB)。

 HZ750はタッチ操作対応のフルフラットスーパーシャインビューLED WQHD液晶(2,560×1,440ドット)、Core i7-5500U、メモリ8GB(増設不可)を搭載。HZ650はタッチ操作対応フルフラットスーパーシャインビューLEDフルHD液晶(1,920×1,080ドット)、Core i5-5200U(2.2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(増設不可)。HZ550は非光沢のLED WQHD液晶(同)を採用し、CPUとメモリの仕様はHZ650と同様。

 共通仕様は、SSD 128GB、Windows 8.1 Update(64bit)、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスの付属など。

 インターフェイスは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN(867Mbps対応)、Bluetooth 4.0、SDXCカードスロット、USB 3.0×2(1基は電源OFF時も常時給電)、HDMI出力、音声入出力、1W+1Wスピーカー(ヤマハ AudioEngine)。

 バッテリ駆動時間(同)はHZ750が約9時間、HZ650が約11.6時間、HZ550が約5.9時間。本体サイズと重量は、HZ750/650が319×217×16.9mm(同)で重量約926g、HZ550が319×212×16.9mm(同)で重量約779gとなる。

「HZ750/BAB」
「HZ750/BAB」180度オープン時
「HZ650/BAS」
「HZ650/BAS」180度オープン時
「HF550/BAB」

LAVIE Hybrid Advanceシリーズ

 「Hybrid Advance」シリーズは、ディスプレイとキーボード部分のヒンジが360度の開閉に対応した15.6型のノートPCで、テント型、タブレット型など、自由な設置が可能。キーボードがデスク面に設置されても問題が起きない「ライジングキーボード」を採用し、キーボードが本体内に沈み込んで接地面に傷が付くのも防止する。春モデルからの変更点は、搭載ソフトウェアの強化のみ。

 上位の「HA850/BAS」と、下位の「HA750/BAS」の2モデルを用意し、本体色は両製品ともムーンシルバーのみ。税別店頭予想価格は順に229,800円前後、209,800円前後の見込み。発売は5月下旬となる。

 両製品の違いは、HA850/BASがSSD 256GB、WebカメラにIntel RealSense 3Dカメラ(1080p/200万画素)を搭載。HA750/BASはHDD 1TB、Webカメラ(720p/92万画素)を搭載する。

 共通の仕様は、Core i7-5500U、メモリ8GB(最大16GB)、BDXLドライブ(USB外付け)、OSにWindows 8.1 Update(64bit)を採用するほか、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスが付属する。

 インターフェイスは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN(867Mbps対応)、Bluetooth 4.0、SDXCカードスロット、USB 3.0×2(1基は電源OFF時も常時給電)、USB 2.0×1、HDMI出力、音声入出力、JBL製1.5W+1.5Wスピーカーを装備。

 バッテリ駆動時間(同)はHA850/BASが約10.1時間、HA750/BASが約8.3時間。両製品とも、本体サイズは383×256.5×22.3mm(同)、重量は約2.3kg。

「HA850/BAS」
「HA850/BAS」Standモード時
「HA850/BAS」Tabletモード時
「HA750/BAS」
「HA750/BAS」Standモード時
「HA750/BAS」Tabletモード時

LAVIE Hybrid Standard

 前述のとおり、Hybrid Standardシリーズは、LaVie Uからシリーズ名が変更された。タッチ操作対応の11.6型フルHD液晶(1,920×1,080ドット)を搭載。夏モデルではLAVIEボイスが追加されている。

 上位の「HS550/BAS」と下位の「HS350/BAS」があり、本体色はスパークリーングシルバーのみ。税別店頭予想価格は順に169,800円前後、154,800円前後の見込み。発売は5月中旬となる。

 両製品の違いは、HS550/BASがCore M-71(1.2GHz、ビデオ機能内蔵)、デジタイザペン(電磁誘導方式)を付属。HS350/BASはCPUにCore M(0.8GHz、ビデオ機能内蔵)を採用する。

 共通の仕様は、メモリ4GB(増設不可)、SSD 128GB、Windows 8.1 Update(64bit)、Office Home & Business PremiumプラスOffice 365サービスの付属など。

 インターフェイスは、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN(867Mbps対応)、Bluetooth 4.0、SDXCカードスロット、USB 3.0×1、USB 2.0×1、Micro HDMI出力、音声入出力、0.7W+0.7Wスピーカーを装備。

 バッテリ駆動時間(同)はHS550/BASが約8時間、HS350/BASが約7.5時間。本体サイズは同様で301.1×192.5×9.6mm(同)、キーボード設置時の閉じた状態では301.4×216.7×17.4~26.4mm(同)となる。本体のみの重量はHS550/BASが約822g、HS350/BASが約795g。キーボードの重量は約560g。

「HS550/BAS」
「HS550/BAS」本体取り外し時
「HS350/BAS」
「HS350/BAS」本体取り外し時

(中村 真司)