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ASUS、リモートデスクトップクライアントがバンドルされたChromebook Flip
~製品発表セミナーを開催、法人/文教向けのシェア獲得を目指す
(2015/10/20 19:36)
ASUS JAPAN株式会社は、10月1日に発表済みの10.1型Chromebook「Chromebook Flip C100PA」に、リモートデスクトップクライアント「Ericom AccessNow(1年間保守付き)」をバンドルしたモデルを、11月上旬より法人向けに発売する。
価格はオープンプライスで、販売パートナーの株式会社電算システムでは、バンドル特別価格としてChromebook+AccessNowバンドル&Chrome管理コンソールがセットになったスタンダードモデルを9千円引きの税別76,300円、Chromebook+AccessNowバンドルのシンプルモデルを8千円引きの同56,300円で発売する。
Chromebook Flip C100PAの主な仕様は、タッチ対応1,280×800ドット表示対応10.1型IPS液晶、CPUにRockchip RK3288C(1.8GHzクアッドコア)、メモリ4GB、ストレージに16GB eMMC、Chrome OSを搭載。
インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0、Micro HDMI出力、USB 2.0×2、microSDカードスロット、92万画素Webカメラ、音声入出力など。
本体サイズは262.8×182.4×15.6mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は890g。
今回の法人向けバンドルモデル発売に伴い、同社は都内で製品発表セミナーを開催。セミナーにはASUS JAPAN株式会社 代表取締役社長のエミリー・ルー氏、イスラエルのEricom Software社長兼CEOのジョシュア・ベハー氏らが登壇し、挨拶を行なった。
登壇したルー氏は「Chromebookは、米国では文教分野でiPadを上回る普及を見せている」と述べ、日本はまだ普及率は低いが、今後拡大していく余地があるとして、法人向けChromebook Flipについて、“手応えのある製品”であるとした。
ベハー氏は、挨拶で「我々は世界45カ国でサービスを展開しているが、日本市場はその中でも重要なマーケットの1つ」と述べ、今回の日本で始まったChromebook市場におけるキープレイヤーであるASUSとの協業を、国外でも展開していきたいとした。
次に、株式会社電算システム システムエンジニアリング事業部企画マーケティング部次長の相村崇氏が登壇。Chromebookは、前述の通り、米国では学校など教育機関への売上げではiPadを上回る普及で、2014年のノートPC売上げの内、35%をChromebookが占めたという例を挙げ、Windows機と比較した場合、起動/シャットダウンの時間が速く、ストレージの暗号化などセキュリティ機能を標準搭載している点、管理者サイドでは200以上のポリシーによる管理機能などを備える点が優れているとした。
Ericom Softwareの国内総代理店である、株式会社アシストのシステムソフトウェア事業部仮想化推進室営業部主査 青木裕明氏は、Ericomのリモートデスクトップクライアント「AcessNow」について解説。
AccessNowは、Windows標準のRDP通信をHTML5のWebSockets通信に変換することでWebブラウザをRDPクライアント化するというもので、他社のリモートデスクトップ製品との違いとして、Windows機にモジュールを導入するだけで、Chromebook側の設定は一切不要で使用可能な点、RDP高速化技術といった同社製品のノウハウを活かした高速な動作を特徴とするという。
デモとして、実は今回のスライド発表がChromebook Flipからリモート接続したWindows機のMicrosoft Powerpointを操作して行なっていたものであると明かし、違和感のない表示と動作をアピールしていた。
シネックスインフォテック株式会社プロダクトマネジメント部門Google課の神田秀樹氏は、実際のChromebook導入事例として、人員の流動性が高く都度セッティングを行なっていた手間が不要となった物流業者の事例や、AccessNowで既存のWindows用学習アプリケーションをそのまま活用しているという学校への導入事例を提示していた。