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Office 2016はパッケージ版が廃止で、POSAとダウンロード提供に
~Office Mobileにも365サービスを提供
(2015/9/29 21:04)
日本マイクロソフト株式会社は29日、WindowsおよびOS X向けのOffice 2016シリーズの記者説明会を開催した。
既報の通り、Office 2013(OS X版はOffice 2011)の後継となり、一般向けライセンスは9月30日より提供が開始される。サブスクリプション契約のOffice 365ユーザーには23日より既に提供が始まっており、Officeソフトのアカウントページからアップグレードできる。
ライセンスの提供の仕方は、これまでと同じくOffice 365を通した年間契約のサブスクリプション形式と、年間契約が不要の永続ライセンス版で提供。後者はOffice 365サービスが利用できないほか、次期バージョンへのアップグレードができない。
一般向けOfficeの提供形態と価格については、以下の表を見て欲しい。なお、提供形式の項目にある「POSA」とは、ライセンスキーが書かれたPOSAカードのことで、パッケージ版の代わりとしてこちらが提供されている。そのため、ソフトウェアは別途ダウンロードする必要がある。
Office 365 | ||
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製品名 | 参考価格(税別) | 提供形式 |
Office 365 Solo | 11,800円(1年間) | POSA/ダウンロード版 |
Office 365 サービス | 5,800円(1年間) | POSA/ダウンロード版 |
Office 2016 | ||
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製品名 | 参考価格(税別) | 提供形式 |
Office Personal 2016 | 29,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Office Home & Business 2016 | 34,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Office Professional Academic 2016 | 27,800円 | POSA版 |
Office Professional 2016 | 59,800円 | ダウンロード版 |
Word 2016 | 14,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Excel 2016 | 14,800円 | POSA/ダウンロード版 |
PowerPoint 2016 | 14,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Outlook 2016 | 14,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Access 2016 | 14,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Project Professional 2016 | 131,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Project Standard 2016 | 78,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Publisher 2016 | 14,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Visio Professional 2016 | 71,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Visio Standard 2016 | 37,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Office 2016 for Mac | ||
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製品名 | 参考価格(税別) | 提供形式 |
Office Home & Student 2016 for Mac | 23,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Office Home & Business 2016 for Mac | 34,800円 | POSA/ダウンロード版 |
Office Academic 2016 for Mac | 16,800円 | POSA版 |
また、7型といった小型のWindowsデバイス向けに提供しているOffice Mobileに関して、商用利用するにはOffice 365へのサービス加入が必須だが、日本のみ特例で10.1型以下――つまり10.1型を含めたWindowsデバイスにも1年間のOffice 365サービスを付帯し、商用利用できるようにした。
同社はこの背景として、日本における10.1型デバイスの利用者が多いことを挙げている。既に発売済みの国内メーカー2015年冬モデルの10.1型PCなどを見てみると、仕様として「Office Mobile プラス Office 365 サービス付属」といった具合に提供がなされていることを確認できる。
説明会の冒頭では、代表執行役社長の平野拓也氏が登壇。クラウドが前提のOffice 365サービスが法人向けに大きく成長していること、グローバルだけでなく日本でも大きく普及が進んでおり、エンタープライズ向けのOfficeユーザーの過半数がOffice 365サービスを利用していることを述べた。また、コンシューマ市場に関しても、半数がOffice 365サービスを選択しているという。
新しいOfficeの特徴として、ドキュメントファイルの共有/共同作業といったチームワーク作業の効率化、日本では未提供だがOfficeとCortanaの連携といったWindows 10との親和性の高さ、ユーザーが実行したい操作を先回りしてサポートするアシスト機能、そしてセキュリティの強化の4つを挙げた。最後のセキュリティ面に関しては主にOneDriveに関するもので、数日以内のアップデートでセキュリティを高めるいくつかの機能強化を提供予定とのことだった。
平野氏は近年のクラウドといったサービスの移り変わりの速さに対応すべく、これまでの3年ごとのバージョンアップではなく、クラウドを通しての素早いバージョンアップにシフトしていくことを明言。仕事の生産性を高めるためにも、Officeはぜひクラウドと連携するOffice 365サービスを通して体験して欲しいと述べた。
説明会では一部の機能ながら、冒頭で平野氏が述べたチームワーク作業の強化を示すOffice 2016のデモンストレーションが行なわれた。
1つのWordファイルを複数ユーザーで共有し、他者による編集作業がリアルタイムに表示される様子や、Skype機能を利用してのビデオチャットをしながらの編集作業、Excel側が表示内容に適したグラフを提案する「操作アシスト」などを紹介。また、OS X版のOffice 2016においても、Windows版と違和感なく使えるインターフェイス、Retinaとフルスクリーンモードへの対応、そしてクラウド連携への対応など、プラットフォーム間での親和性の高さが示された。
【22時40分記事タイトルを修正しました】