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公開から1カ月足らずでWindows 10新ビルド10525公開

~配色機能が変更され、メモリ管理が改善

 米Microsoftは18日(現地時間)、Windows 10の新ビルドとなるビルド10525を公開した。従来からInsider Previewの高速リング設定を行なっているユーザーはもちろん、これからWindows 10を導入するユーザーもInsider Previewに参加し、高速リング設定をオンにすることで、Windows Update経由で即座に利用できるようになる。

 新ビルドの大きな変更点の1つ目は、配色機能の変更。デフォルトではオフになっているが、パーソナル設定の色の設定の変更から「スタート、タスクバー、アクションセンターに色を付ける」をオンにする(デフォルトはオフ)と、従来のスタート、タスクバー、アクションセンターに加え、アクティブウインドウのタイトルバーの色も変わるようになった。

【お詫びと訂正】初出時に、「オンにすると、壁紙の色に合わせてシステムの配色が変わるようになる」としておりましたが、これは以前のビルドからすでに実装されているものでした。お詫びして訂正させていただきます。

 もう1点はメモリマネージャーの改善で、メモリ内の圧縮ページのコレクションである「圧縮ストア」と呼ばれる新コンセプトをメモリマネージャーに新たに搭載された。これによってメモリマネージャーは、メモリ空き容量が少なくなると、使われていないページをディスクに書き戻す代わりに圧縮し、プロセスごとのメモリ利用量を減らし、より多くのアプリを実行でき、システムの反応も高速化される。

 この圧縮ストアは、システムプロセスのワーキングセット内で動作する。システムプロセスはメモリ内のストアをホールドするので、そのワーキングセットはメモリが他のプロセス用に利用可能になった時点でその分だけ大きくなる。これは、タスクマネージャーで確認可能で、これによってシステムプロセスが以前より多くのメモリを消費しているように見えるようになる。

 なお、本ビルドも一種のベータ版的なプレビューであるため、モバイルホットスポット機能が動作しないと言ったバグも含まれ、そういった点を理解した上で利用する必要がある。

(若杉 紀彦)