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理研、2PFLOPS級の液浸冷却スーパーコンピュータ「Shoubu」
~ExaScalerとPEZY Computingが開発
(2015/6/25 12:20)
株式会社ExaScalerと株式会社PEZY Computingは25日、国立研究開発法人理化学研究所(理研)と共同研究契約を締結し、理研情報基盤センターに2PFLOS(ペタフロップス)級の液浸冷却スーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」を設置すると発表した。
Shoubuは、今後のスーパーコンピューティングの2つの柱であるとされるメニーコアと液浸冷却を用いて、実際に稼働しているアプリケーションの性能評価、およびシステムの設置/運用の課題を明確化し、今後のスーパーコンピューティングの知見を深めることを目的とした研究を、効果的に進めるために設置されるもの。ExaScalerの最新液浸冷却システム「ExaScaler-1.4」を用いており、5台の液浸槽からなる2PFLOPS級のスーパーコンピュータを構築した。
リリースの中では触れられていないが、ExaScaler-1.4はIntelのXeon E5-2618L v3(8コア/16スレッド、2.3GHz~3.4GHz)プロセッサ、メモリ64GBを搭載。1,024演算コアを内蔵し、単精度3TFLOPS/倍精度1.5TFLOPSの性能を持つ「PEZY-SC」プロセッサを搭載したシステムだと見られる。
6月末にも一部試験稼働を開始する予定で、今後は半年ごとに仕様を更新していく予定。