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「MADOSMA」は“One Windows”実現の最後のピース
~マウス、製品発表会を開催。Windows 10搭載機も企画中
(2015/6/17 20:41)
株式会社マウスコンピューターは6月17日、同社Windows Phoneブランド「MADOSMA」初の製品、「MADOSMA Q501」の製品発表会を都内で開催した。
発表会には同社代表取締役社長の小松永門氏が登壇し、MADOSMAに対する同社の想いや今後の展望などを語った。なお、製品仕様の詳細などについては関連記事を参照されたい。
小松氏はまず、同社のWindows PhoneブランドMADOSMAの由来について語った。
マウスコンピューターは、B2CだけでなくB2Bも含め、人とPCを如何に近づけるかを考えてきており、「MADOSMA」というブランド名は「窓を通じて人とPCを繋げていく」という想いから名付けたという。
Windows Phoneに取り組み始めた理由は、マイクロソフトの調査に基づく、2015年のデバイスの国内売上予測では、PCの全売上1,100万台中92.5%、タブレットの全売上950万台中20%をWindows搭載デバイスが占めているのに対し、スマートフォンの売上予測3,200万台におけるWindowsデバイスのシェアは0%であり、逆に大きな可能性のある市場と考えたためだという。
次に小松氏はWindows Phoneの強みについて語り、3つのポイントを挙げた。
1つ目は「最もパーソナルなスマートフォン」で、スタート画面をカスタマイズし、ユーザーにとって重要な情報を表示したり、「ライブタイル」機能によりアプリを起動しなくともリアルタイムで受信メールのような最新情報を確認可能なこと、「Peopleハブ」によりFacebookやTwitter、SkypeなどのSNSを統合して更新情報をまとめて表示できるといった特徴を挙げていた。
2つ目は「ビジネスに最適」で、標準でMicrosoft Officeを搭載し、Office 365やExchangeメールなどに対応。企業内ネットワークにも簡単に参加可能であり、管理者向け機能としてMDMポリシーのサポートやリモート監視・ワイプなどセキュリティや導入のサポートが充実している点を挙げた。
3つ目は、「あらゆるデバイスで統一された環境を実現」で、Microsoftが「One Windows」という名前で提唱しているもの。小松氏は3つの中で最も共感を覚えていると述べ、設定をクラウドで同期したり、PC/タブレット/スマートフォンで共通のUIを提供出来るという点を挙げていた。
小松氏は、マウスコンピューターにとって、Windows Phoneの位置付けは「PCと共に使うセルラーフォン」であるとし、同社はデスクトップPCやクラムシェル型のノートPCを中心にやってきたが、昨年(2014年)はタブレットや2-in-1などをラインナップに追加、さらにスティックPCなどによってサイネージなどの「ラージスクリーン」と呼ばれるデバイスにも対応し、今回のWindows Phone投入により、5型からラージスクリーンまで、あらゆるサイズで製品を提供できるようになり、全デバイスがシームレスに繋がるようになったと述べた。
MADOSMA Q501の目指したものについては、前述したOne Windowsの実現、“Windows Phoneという選択肢”の提案とマーケットの創出、バリューゾーンを見据えた価格設定と快適な動作を実現するハードウェアスペックの4つを挙げた。
またマウスコンピューターならではの特徴として、既存のサポートセンターを使用し、24時間365日対応の電話サポート、PCに詳しいスタッフによる対応などをアピールした。
既に同社埼玉工場では即日修理の体制を整えており、詳細の発表は後日となるが、延長保証などを含む「安心パック」を提供する予定だという。
発売時の本体カラーは白および黒のみだが、カスタム背面カバーの提供も検討中とのことで、会場にはオレンジや水色、同社ゲーミングブランドマスコットキャラクターの「G-Tuneちゃん」背面カバーなどが参考展示されていた。
Windows 10 Mobileへの対応については、サポートに関する明言は無かったが、採用しているハードウェアはWindows 10 Mobileに対応しているものであるとのことだった。
またWindows 10 Mobileをプリインストールした4~5型のQ501後継モデルや、5~7型のファブレットなども企画しているという。まだ企画段階で、発売時期なども未定だが、「Windows 10 Mobileのリリース時にお届けできれば」と述べていた。
注文時にカスタマイズ可能なPCなど、小ロットの製品を手がけてきた同社の強みを活かし、細かいニーズなどユーザーの意見を取り入れて商品化していきたいという。
発売に際し、日本マイクロソフトと共同で、7月31日までに応募した購入者の中から、抽選で1,000名に2,000円分のWindowsストアギフトカードを発売記念キャンペーンを開催する。
最後に小松氏は「今後もPCからWindows Phoneまで、積極的に開発を進めていき、シームレスなサポートを提供する。MADOSMAによって、ビジネスから個人までもっとPCを使ってもらえるよう、PCがより身近になることを期待している」と述べ、発表会を終えた。