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昭和電工、カード型や渦巻き型バッテリを実現するリチウムイオン外装材
~外装材自体を電極に
(2015/1/9 11:57)
昭和電工株式会社の子会社である昭和電工パッケージング株式会社は8日、ラミネート型リチウムイオンバッテリの外装材(包材)として、薄型のバッテリを実現できるよう導電性を持たせたアルミラミネートフィルムを開発した。現時点では技術開発の発表となっているが、同社では年内を目処に製品化を検討している。
ラミネート型リチウムイオンバッテリは、タブリードと呼ばれる、集電体に集められた電気を外部に送り出す端子を正極/負極に溶着する必要があった。昭和電工が開発したのは、バッテリの外装材として利用する、導電性を持たせたラミネートフィルムで、このラミネートフィルムに正負極活物質を塗布し正極/負極としての役割を持たせることでタブリードの溶着を不要にし、従来比で50%以上薄い100μm前後のバッテリやキャパシタを実現できる。さらに、電解液漏れの防止、重量や放熱性の面でも優れると言う。
このラミネートフィルムは樹脂とアルミ箔の複合材となっており、成形の自由度が高いのも特徴。ニュースリリースの中で薄型のカード型バッテリのほか、伸縮型や捲回型、紐型などのサンプルが紹介されている。