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インテル、最新機種と技術を紹介しPCの買い替えを喚起

今回行なったデモの内容

 インテル株式会社は7日、都内で「インテル テクノロジー&イノベーション・ツアー2014」と題したメディア向けイベントを開催し、PC最新機種と技術を紹介し、消費者のPC買い替えの喚起を行なった。

 イベントでは最新機種の特徴と最新技術を、実際のユーザーの利用シーンを想定し、本社から来日したコンシューマ製品担当のギャリー・ウエイル氏と、ジェイエル・ミドラ氏が、デモを交えながら紹介し、年末商戦を先に据えた買い替えの喚起をした。

 まずデモされたのは、6年前のCore 2搭載ノートと、第4世代Coreプロセッサ(Haswell)搭載ノートの比較だ。ウエイル氏は「Core 2時代のノートPCは厚みがあって重く、OSの起動にも1分間以上かかる。ACアダプタも65Wタイプで消費電力が高い。また、4K動画の再生もコマ落ちが生じてしまいスムーズではない。一方、最新の第4世代Coreプロセッサ搭載ノートは薄くなってデザインが良くなり、起動も数秒で完了する。消費電力も大幅に下がり、4Kの動画もスムーズに再生できる。プロセッサとグラフィックスはこの6年間、大きく進化したということだ」と紹介した。

Core 2搭載ノートPCと、第4世代Coreプロセッサ搭載PCの比較を行なうウエイル氏
右がCore 2搭載ノート、左が第4世代Coreプロセッサ搭載PC。同時に電源を投入したものだが、左はすでに起動が完了しているのに対し、右はまだ起動中だ
4Kビデオの再生でも第4世代Coreプロセッサ搭載モデルがスムーズさで圧倒している
第4世代Coreプロセッサ搭載モデルでは、TVへの4K出力も可能だ

 続いて、ミドラ氏がCore Mと3Dカメラ「RealSence」を搭載したリファレンスの2-in-1ノートを紹介。自分の顔の表情をRealSenceが認識し、3Dでレンダリングされたキャラクターの表情にリアルタイムで反映したり、手の形をゲーム内に反映して直感的にプレイするゲームを紹介し、「より自然なユーザー体験を実現できるインターフェイス」であるとアピールした。

RealSenceを搭載したリファレンスデザインのノートPC
RealSenceが顔の表情を捉え、3Dキャラクターに反映する
手の形を認識してプレイするゲーム

 プライベートの部屋では、Intelプロセッサを搭載したAndroidタブレットについてデモがなされ、Bluetoothスピーカーによって、より大きな音で音楽を楽しめることや、Miracast対応アダプタによって、TVの大画面でYouTubeの動画が楽しめることなどが紹介された。

Bluetoothスピーカーによって大音量でインターネットラジオを楽しむ様子
Miracast対応のHDMIアダプタによって、大画面でYouTubeを楽しむことができる

 出先のカフェでの利用シーンを想定し、ウエイル氏はカフェでPowerPointの資料作成をデモ。自宅のPCに忘れたファイルを、リモートデスクトップソフト「TeamViewer」を用いてコピーできる点や、ビデオ会議でRealSenceカメラを使うことで、背景から自分の姿のみを切り出せること示し、「これならカフェで仕事をしていると上司にバレずに済む」と語った。

カフェでの利用シーン
TeamViewerを使い、リモートで自宅のPCにあるファイルをコピーする
MicrosoftのSurface Pro 3で、USB外付けタイプのRealSenceカメラが利用された
RealSenceは奥行き情報が取得できるため、背景を完全に省くことができる

 最後にミドラ氏が見せてくれたのは、先日発表となった10.1型2-in-1「Let'snote RZ4」と、Core Mを搭載したリファレンスデザインのタブレット。前者はキーボード付きで約745g、後者はファンレスで約670gを実現し、「Core Mによって、高性能でクリエティブなデバイスが薄型/軽量で実現でき、今後も同様のデバイスに期待できるだろう」と話した。

Core M搭載リファレンスデザインタブレットを見せるミドラ氏
厚みは7mm程度であり、非常に薄い
底面にキーボードドックとの接続用端子を装備していた
先日発表されたCore M搭載の「Let'snote RZ4」

(劉 尭)