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エプソン、新コンセプトのA5対応コンパクトプリンタ「PF-70」

~キーボード付きプリンタは収録素材を拡充

「PF-70」

 エプソンは、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズにラインナップされる新コンセプトの“スモールファンプリンタ”「PF-70」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後の見込み。

 エプソンでは、2004年に女性が企画した小型プリンタ「E-100」を発売。このシリーズはカラリオ ミーとして製品強化が行なわれてきたが、これを原点から見直し、20~40代女性を中心に印刷したいと思うシーンを検討。そこから見えてみたニーズに沿って製品化されたものとなる。

 特徴の1つはコンパクトプリンタである点で、本体サイズは249×176×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量約1.8kgと、従来の小型プリンタである「E-370」の体積の約60%に抑制。さらに縦置きも可能とすることで未使用時に棚などにしまっておけるようにし、片手でも取り出しやすいサイズ、デザインとした。

 小型化のために、給紙ローラーやモーターなどの各ユニットを小型化し、これを高密度に実装。紙経路も短縮。紙送りセンサーも小型化しているが、分解能を向上させたことで高精度な搬送精度を実現している。

 また、小型プリンタでありながら、A5~A6用紙、名刺、L判/2L判、KG、ハイビジョン、カード、はがき、封筒に対応。用紙セット時にプリンタ側に種類やサイズを設定することで失敗印刷を防止する機能も搭載する。

 さらに付属の背面給紙ユニットによりロール紙も利用できる。ロール紙利用時の平面性を保つため、カールの少ない新開発の用紙や、プリンタ内部のカールを矯正する構造、紙案内形状の最適化などを実施。印刷できない領域も5mmにまで短縮した。純正ロール紙は光沢紙(60mm幅×2.2m)および普通紙(60mm幅×4.6m)のシール用紙を発売。44種類のレイアウトから選べる“名前シール”や、27種類のレイアウトから選べる“写真シール”など、ロールシール紙への印刷に特化したスマートフォンアプリ「Epson マルチロールプリント」も提供する。

 さらに、スマートフォンアプリの「Epson Creative Print」のフォトブック印刷機能や、添付の「E-Photo」には、24穴のガイドを付けたA5サイズのフォトブックを作成する機能を搭載。フォトブック用に両面マットタイプのA5用紙も発売する。

A5印刷のイメージ
ロール紙印刷のイメージ
写真印刷のイメージ

 インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN(Wi-Fi Direct対応)、Micro USB 2.0(PC接続用)、USBホスト、赤外線、カードリーダを装備。操作部には2.7型液晶を搭載する。

 そのほかの主な仕様は、印刷解像度が最高5,760×1,440dpi、インク滴が2pl、インクがCMYK染料の4色一体型。給紙はA5普通紙で50枚、はがきで20枚。印刷速度はL判サイズで1枚約30秒。電源はACアダプタを使用する。

カラリオ ミー「E-850」

「E-850」

 カラリオ ミーシリーズは、ワイヤレスキーボード付きモデル「E-850」を9月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円台前半の見込み。

 7型の液晶を搭載し、キーボードによって宛名面を含む年賀状をPCなしで作成できることが特徴の製品。スマートフォンをUSB接続して写真や住所録を転送できる「Epson カラリオme転送ツール」などに対応。

 新モデルは素材強化が中心で、はがきテンプレートを1,511種類(前モデルから205種増)、イラストパーツを3,476種類(同892種増)、ディズニーテンプレートを60種類(同20種増)の計5,047種類へ拡充したほか、宛名面の飾り付けができるデザインテンプレートを74種類搭載する。

 プリンタの仕様は、解像度が5,760×1,440dpi、インクが4色染料一体型、インク滴が2pl、対応用紙がはがき、L判、KG、ハイビジョン、カード、フォトシールなど。インターフェイスはUSB 2.0(PC接続用)、USB 2.0ホスト、赤外線、カードリーダ。

 本体サイズは235×192×158mm(同)。重量は約2.6kg。キーボードのサイズは262×147×24mm(同)。

(多和田 新也)