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簡単にこだわりある見栄えの文書を作成できる「一太郎2014 徹」
(2013/12/3 19:49)
株式会社ジャストシステムは、簡単な指定で見栄えのする文書作成ができる日本語ワープロソフト「一太郎2014 徹」(てつ)を2014年2月17日より発売する。価格は標準版が21,000円、プレミアム版が26,250円、スーパープレミアム版が34,650円。
一太郎はバージョン2010から、バージョンの数字に加え、コンセプトを示す漢字一文字を製品名に加えるようになった。今回の「徹」には、徹底や頑固一徹という意味が含まれている。バージョン2010から2013が、一太郎を中心に、花子や三四郎などによる水平方向の拡張に重きを置いたのに対し、2014では文章推敲環境の実現、個人電子出版機能の拡充、品質の高い文字組環境など、一太郎にとって根幹となる文書作成に関する垂直方向への進化を目指した。
主な強化点は4つ。1つ目は、文字/漢字表現の追求で、2013で約13,000文字だった対応文字種が、約58,000文字までに拡張。これは、異体字の国際標準規格IVSへの対応に基づくもので、戸籍謄本など官公庁で利用する人名/地名のほぼ全てを網羅する。異体字フォントにはIPAmj明朝を採用。2013でも一部異体字の表示はできたが、本バージョンは他のIVS対応アプリ間でコピー&ペーストを繰り返しても、字形を保てるようになった。なお、同時発表の「ATOK 2014 for Windows」でも異体字の入力に対応している。
2つ目は文書のスタイル。「きまるスタイル」機能を使って、用紙の用途/サイズ/向きを選択するだけで、プロのような紙面スタイルが実現できる。例えば、文庫本向けの作品を作りたい場合、簡単に柱(ヘッダ)や、左右見開きで配置が違うノンブル(ページ番号)を設定できる。スタイルは、A4レポート、A4冊子、B6詩集、A4チラシ、A3会報など約380点を用意した。また、表形式罫線が大きく強化され、自動的に表の中に連番や日付を入れることもでき、作業時間を大幅に短縮させた。
3つ目は創作工程の効率化で、2013では、プログラムが強制終了した場合、直前の状態にしか戻せなかったが、最大で500回までのバックアップに対応するとともに、任意の時点のバックアップに戻れるようになった。トラブル対策および版管理に利用できる。
4つ目は電子書籍への対応強化で、奥付をEPUB形式で出力、固定型EPUBでの目次設定、書籍販売ストアでの表示用に表紙を画像として複製、Kindle形式への保存時に中間EPUBファイルを複製といった機能が追加された。
これらに加えプレミアム版には、見た目で筆順も分かり、東京書籍の国語教科書に採用された本格教科書体など字游工房フォント10書体を収録。一太郎2014では、和文フォントとかなフォントを個別に指定することもできる。このほか、新明解国語辞典およびジーニアス和英/英和辞典、読み上げソフト「詠太4」、グラフィックソフト「花子2014」、メールソフト「Shuriken 2014」を搭載。
詠太4は、語彙を拡充し、声の高低調整が可能になった。花子2014は、一太郎との連携が強化され、数学用の図形を描くと自動的に角度を計算する機能、家系図作成機能、理科教材作成機能などを搭載。Shuriken 2014は2年ぶりのバージョンアップで、メール一覧画面のUIが刷新され、文例呼び出しや一太郎との連携を利用した文面校正ができるようになった。
スーパープレミアム版にはさらに、写真編集ソフト「Zoner Photo Studio 15 HOME J」、表計算ソフト「JUST Calc」、プレゼンソフト「JUST Slide」のほか、一太郎ロゴ入りマウス型スキャナが付属。マウス型スキャナはキングジム製で、マウスとしてもハンディスキャナとしても利用できる。