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ソニー、全機種Photoshop Elements付属になった「VAIO」春モデル

VAIO Pro 13/11
2月22日より順次発売

価格:オープンプライス

 ソニーは、「VAIO」シリーズの2014年春モデルを2月22日より順次発売する。価格はオープンプライス。

 新規の製品は、天板中央のラインで液晶が回転する「VAIO Fit A」シリーズの11.6型モデル「VAIO Fit 11A」の1機種。製品バリエーションとしては、タブレットタイプの「VAIO Tap 11」にLTE内蔵モデルが追加された。これらは別記事をご覧いただきたい。

 このほかの「VAIO Pro 13」、「VAIO Pro 11」、「VAIO Duo 13」、「VAIO Tap 21」、「VAIO Fit 15E」、「VAIO Fit 14E」は、ハードウェアは従来とほぼ同等で、ソフトウェアの更新が主な変更点となる。13型/14型/15型のVAIO Fit Aシリーズについては、2013年秋冬モデルの発売が延期されたため、当面継続する。

 OSはすべてWindows 8.1にアップデートされた。Office Home and Business 2013をプリインストールする。

Photoshop Elements 12製品版を全モデル搭載、独自アプリも追加

 Adobe「Phothoshop Elements」の体験版が付属していたモデルは、製品版の「Phothoshop Elements 12」になった。製品版が付属していたモデルも同様にバージョン12に更新。結果、全モデルに製品版のPhothoshop Elements 12がプリインストールされることになる。VAIOシリーズのデジタイザーペン(N-trig DuoSense)が、Photoshopの春頃のアップデートで筆圧検知に対応予定。さまざまなフォームファクタを揃え、独自の液晶技術を搭載するVAIOでの写真編集の優位性を訴求していく。

 変形機構を持つ製品向けの独自ソリューション「VAIO Inspiration Suite」は、カメラOCRアプリを内製の「VAIO Scan」に変更。従来のCamScannerからの機能アップは、ズーム、白飛び補正、検索、OCR結果の編集、「VAIO Paper」や「VAIO Tabletop」との連携が追加になった。ノートアプリのVAIO Paperは、バージョンアップで編集機能を強化。蛍光ペン/スタンプ/図形の書式、VAIO Scanを起動するアイコン、音声メモ機能を追加した。音声メモは録音してノートに貼り付けられる。情報を切り取って集めるVAIO Clipは、切り取った画像がもともとあったURLや、OCRした情報を含んでいればマークを表示するようになり、写真に位置情報があれば緯度経度を表示してBingマップで確認する機能を追加。また、VAIO PaperやVAIO Tabletopへファイルを送るアイコンや、指定の場所に保存する「書き出す」アイコンが追加された。

新しいカメラOCRアプリ「VAIO Scan」の台形補正、編集画面

 NFCを内蔵するVAIOとデジタルカメラの連携ソリューションも用意。「ワンタッチシェアリング」として写真/動画の転送、「ワンタッチリモート」としてPCから撮影操作が行なえる。このほか、タブレットモードでの検索用デスクトップアプリとして、新しく「VAIO タッチサーチ」をVAIO Updateで提供予定。ペンやタッチで書いた文字を、Webだけでなくアプリやローカルファイルを含めて検索結果を表示する。

VAIO Pro 13/11

 VAIO Pro 13は「SVP13229EJB」1モデルを3月8日に発売。Core i5-4200U(1.60GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB、1,920×1,080ドット(フルHD)/タッチ対応13.3型液晶を搭載し、店頭予想価格は170,000円前後の見込み。

 VAIO Pro 11は2モデルを2月22日に発売。「SVP1129EJB」は、Core i5-4200U、メモリ4GB、SSD 128GB、フルHD/タッチ対応11.6型液晶を搭載し、店頭予想価格は160,000円前後、タッチ無しにした「SVP1128EJBI」は150,000円前後の見込み。

 CTOモデルも従来とほぼ同じだが、Pro 13のCPU選択肢にCore i7-4650U(1.70GHz)が加わった。最小構成の価格は、Pro 13が128,800円、Pro 11が104,800円。

VAIO Pro 13
VAIO Pro 11

VAIO Duo 13

VAIO Duo 13

 VAIO Duo 13は、LTEモデルを継続。「SVD13238EJW」(ホワイト)、「SVD13238EJB」(ブラック)の1モデル2色を2月22日発売。

 2013年秋冬モデルの時点で、Instant Go対応にWindows 8.1に更新していたため、スペック面は従来通り。Core i5-4200U、メモリ4GB、SSD 128GB、フルHD/タッチ対応13.3型液晶を搭載し、店頭予想価格は180,000円前後の見込み。

 CTOモデルもほぼ同じで、LTE対応などを継続する。最小構成の価格は153,800円。

VAIO Fit 15E/14E

 VAIO Fit 15Eは、3モデルを2月22日に発売。中位モデルの解像度がフルHDから1,366×768ドットに変更された。

 上位の「SVF15329EJW」は、Core i7-4500U(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、フルHD/タッチ対応15.5型液晶を搭載し、店頭予想価格は175,000円前後の見込み。

 中位の「SVF15328EJW」は、CPUをCore i5-4200U、ディスプレイを1,366×768ドット/タッチなしに変更し、店頭予想価格は145,000円前後の見込み。

 下位の「SVF15327EJW」(ホワイト)、「SVF15327EJB」(ブラック)は、Pentium 3556U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット対応15.5型液晶の構成で、店頭予想価格は110,000円前後の見込み。

 VAIO Fit 14EはCTOモデルのみ。15E/14Eともに、カスタマイズ項目は従来とほぼ同じ。最小構成の価格は、Fit 15Eが69,800円、Fit 14Eが64,800円。

VAIO Fit 15E ホワイト
VAIO Fit 15E ブラック

VAIO Tap 21

VAIO Tap 21

 VAIO Tap 21は3モデルを3月8日に発売。上位モデルのメモリ構成が変わり、8GB×1から4GB×2のデュアルチャネルになったほか、全モデルにVAIO Inspiration Suiteが追加された。

 上位の「SVT21229EJB」は、Core i7-4500U、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB、フルHD/タッチ対応21.5型液晶を搭載。外付けBDXLドライブが付属し、店頭予想価格は205,000円前後の見込み。

 中位の「SVT21228EJB」は、CPUをCore i5-4200U、メモリ4GBに変更し、店頭予想価格は185,000円前後の見込み。

 下位の「SVT21227EJB」は、Core i3-4005U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 1TB、外付けDVDスーパーマルチドライブなどの構成で、店頭予想価格は165,000円前後の見込み。

 CTOモデルは従来とほぼ同じ。最小構成の価格は123,800円。

(山田 幸治)