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トレンドマイクロ、SNSのプライバシー保護機能などを強化した「ウイルスバスター」最新版
~セキュリティ情報などを提供するWindowsストアアプリも無償提供
(2013/9/19 15:04)
トレンドマイクロ株式会社は19日、都内で記者会見を開催し、セキュリティスイートの「ウイルスバスター クラウド」の最新版を発表した。19日17時より、直販サイトでダウンロード版の販売を開始する。パッケージ版は10月3日発売。モバイル向けの「ウイルスバスター モバイル」、パスワード管理ツール「パスワードマネージャー」も最新版へ移行する。
会見の中で同社取締役副社長 日本地域担当 グローバルコンシューマビジネス担当の大三川彰彦氏は、Android端末での不正アプリが1年間で急増していることや、プライバシー漏洩リスクの高まり、アカウントの搾取による不正ログインの増加など、多種多様なデバイスが広がる中で発生した新たなセキュリティリスクを紹介。これらに対するユーザーの関心も高まっており、Facebookでのプライバシーが気になる人が83.7%、設定をしたいが分からないという人が85.6%に上ったという同社の調査結果などを示した。
こうした環境の中で提供される新製品については、「“SNS対応機能の強化”、“プライバシー保護の拡充”、“サポートメニューの増強”の3点が新しいウイルスバスターの価値。これによりエンドユーザーのデジタルライフを丸ごと守っていく」と新機能をまとめた。
同社では「3D戦略」と呼ばれる、データプロテクション(Data Protection)、データアクセス(Data Access)、ダウンロードアプリ(Download Application)という3つの“D”に対応した製品開発を行なっている。今回の新製品でも、それぞれDに対し、プラットフォーム別に新機能が追加される。
PC/Mac向けとなる「ウイルスバスター クラウド」は、Windows 8.1に正式対応したほか、従来バージョンでも搭載していた「プライバシー設定チェッカー」機能を強化。
プライバシー設定チェッカーとは、SNSのプライバシー設定におけるリスクの高い項目をチェックし、低リスクな設定をアドバイスする機能。従来はFacebookにのみ対応していたが、今バージョンではGoogle+とTwitterにも対応した。Facebookでは10項目、Google+とTwitterは各4項目のプライバシー設定をチェック/変更できる。SNS側のAPIが変更された場合は、速やかにアップデートするとしている。
また、内部エンジンを高速化しており、アプリケーションインストール時のリアルタイムスキャンで16.9%、ファイルダウンロード時のリアルタイムスキャンで3.7%高速化したとの測定結果を紹介。これは、ベータ版を試用した8割以上のユーザーが体感として高速化を感じられたとしている。
該当ファイルのダウンロード回数やユーザーの参照数などの統計データを分析して安全性を評価する「コミュニティインテリジェンス」機能も強化され、ダウンロードファイル以外に、メールの添付ファイルも同機能による診断が可能となっている。
このほか、これまで提供してきたサポートメニュー「保険&PCサポート」を「保険&デジタルライフサポート」として内容を変更。従来はWindows/Macや周辺機器のサポートのみであったが、Android/iOSのサポートやSNSの使い方、プライバシー漏洩リスクに関する相談など、サポート対象を拡大した。
ウイルスバスター クラウドの対応OSはWindows XP/Vista/7/8およびMac OS X 10.7以降。ラインナップは下記表の通り。
提供形態 | 製品 | 価格 |
---|---|---|
パッケージ | ウイルスバスター クラウド 1年版 | オープンプライス(直販価格:5,980円) |
ウイルスバスター クラウド 3年版 | オープンプライス(直販価格:12,800円) | |
ウイルスバスター クラウド 1年版 パソコン同時購入用 | オープンプライス | |
ウイルスバスター クラウド 3年版 パソコン同時購入用 | オープンプライス | |
ウイルスバスター クラウド+保険&デジタルライフサポート 1年版 パソコン同時購入用 | オープンプライス | |
ウイルスバスター クラウド+保険&デジタルライフサポート 3年版 パソコン同時購入用 | オープンプライス | |
ダウンロード | ウイルスバスター クラウド 1年版 | 4,980円 |
ウイルスバスター クラウド 2年版 | 8,980円 | |
ウイルスバスター クラウド 3年版 | 11,800円 | |
ウイルスバスター クラウド+保険&デジタルライフサポート 1年版 | 7,680円 | |
ウイルスバスター クラウド+保険&デジタルライフサポート 2年版 | 13,180円 | |
ウイルスバスター クラウド+保険&デジタルライフサポート 3年版 | 17,680円 |
Android用アプリの「ウイルスバスター モバイル」の最新版は、パターンファイルの9割をクラウドサービス「Smart Protection Network」に置き、ローカルには最小限のパターンファイルのみを置くハイブリッド型の不正アプリスキャンに対応。
また、無償提供のFacebookプライバシー設定アプリ「SNSプライバシースキャナーアプリ」との連携機能が追加される。
サービス面では、「おまかせ!スマホお探しサポート」を新たに提供。従来バージョンより対応していた、端末内蔵のGPSを活用してユーザー自身の手で紛失した端末を探索する機能を、電話窓口で手助けするサービス。必要に応じてワイプやバックアップなどの対応も行なうとしている。
対応OSはAndroid 2.2以降。ラインナップと価格は下記表の通り。
提供形態 | 製品 | 価格 |
---|---|---|
パッケージ | ウイルスバスター モバイル 1年版 | オープンプライス(直販価格:2,980円) |
ウイルスバスター モバイル 2年版 | オープンプライス(直販価格:5,480円) | |
ダウンロード | ウイルスバスター モバイル 1年版 | 2,980円 |
ウイルスバスター モバイル 2年版 | 5,480円 | |
ウイルスバスター モバイル1年版+おまかせ!スマホお探しサポート 1年版 | 3,980円 | |
ウイルスバスター モバイル2年版+おまかせ!スマホお探しサポート 2年版 | 6,980円 |
パスワード管理ツールの「パスワードマネージャー」は、従来のWindows、Android、iOSに加えて、Mac OS X 10.6以降にも対応する。
【2013年9月30日修正】初出時、Mac版では不正なWebページへのアクセスブロック機能などが追加されるとしておりましたが、メーカーより仕様変更で機能の搭載を見送ったとのアナウンスがあったため当該部分の記述を修正しました。
また、新たに、Windowsストアアプリ「トレンドマイクロ コネクト」を10月下旬よりWindowsストアで提供する。これは最新のセキュリティ情報やコラムを提供するアプリで、同社製品ユーザー以外も含めて無料で利用可能。同社製品ユーザーはトレンドマイクロのアカウントと紐付けられ、各デバイスの情報を参照することができる。