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MakerBot、3Dプリンタ用データが作成できるデスクトップ3Dスキャナ

「Digitizer Desktop 3D Scanner」
8月22日(現地時間)発表

価格:1,550ドル

 米MakerBotは22日(現地時間)、3Dプリンタ用のデータを作成できるデスクトップ3Dスキャナ「Digitizer Desktop 3D Scanner」を発表した。すでに予約を開始しており、価格は本体が1,400ドル、1年間のサポート費用が150ドルで、ワールドワイドに10月中旬より出荷開始する。

 スキャンする物体を置く回転台と、スキャン用の130万画素カメラとレーザー口×2が一体化した装置。回転台に対象物を置き、スキャンを開始すると、対象物に当てられたレーザー光をカメラが読み取り、3Dプリントに適した形で3Dデータを作成する。

 スキャン可能な大きさは、20.3×20.3cm(直径×高さ)。ただし、表面の反射が強いものや、極端に暗い色のものは正常にスキャンできない。また、対象物の色を読み取ることはできず、直射日光下では利用できない。

 読み取りの表面解像度は0.5mm、XYZ軸の読み取り精度は±2mmで、約20万トライアングルのポリゴンデータが生成される。スキャン時間はおよそ12分。データはSTL形式で、同社のReplicatorほか、各社の3Dプリンタでも利用でき、各種3Dソフトで修正/変更も可能。工業用途の精度はないが、3D CAD知識のない個人が手軽に3Dプリンタ用データを作成できる。対応OSは、Windows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Ubuntu 12.04以降。

 本体サイズは411×475×203mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.1kg。

上から見たところ
横から見たところ
左側がスキャン対象物で、右側がスキャン結果
解説動画

(若杉 紀彦)