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パナソニック、80型まで対応できる静電容量タッチパネル用フィルム

微細配線電極フィルム
6月4日 発表

 パナソニックは4日、80型の画面サイズに対応する静電容量タッチパネル用のフィルム「微細配線電極フィルム」を開発したと発表した。

 独自の微細配線設計を採用し、銅パターンをPETフィルム上にパターン幅5μmの銅パターンを微細成形。電極メッシュサイズの最適化を図り、銅が持つ低抵抗性能を最大限に活かしたという。

 静電容量方式のタッチパネルは、ITO(酸化インジウム・スズ)電極フィルム、銀メッシュ電極フィルムなどが採用されてきたが、抵抗値が大きく、大型の電極パターンでは信号の劣化が起きるため、27型以上の大画面には不向きだった。新製品の表面抵抗値は0.5Ωで旧方式の100分の1~300分の1と低く、優れた電気特性が得られ、80型までの大型パネルにも対応。これによりデジタルサイネージや電子黒板などに応用できる。

 また、容量検知量をITOフィルムの同等レベル品に比べて4倍以上に向上させることができ、高い感度を実現。入力信号の劣化を軽減するため、屋外での使用にも向くという。光学式のタッチパネルと比較しても、ベゼルを持つ必要がないためデザインの自由度が高いなどの利点を持つとしている。

 新製品は2013年6月5日~7日に東京ビッグサイトで開かれる「JPCA Show 2013」で展示される。

(劉 尭)