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レノボ、11.6型の着脱式Ultrabook「ThinkPad Helix」
~フルHD/10点タッチ/デジタイザーペン対応
(2013/4/9 13:30)
レノボ・ジャパン株式会社は9日、液晶側を取り外してタブレットとして使える11.6型Ultrabook「ThinkPad Helix」を発表した。同日より法人向けモデルの受注を開始し、個人で購入できる直販は4月下旬に開始予定。
液晶部分が着脱式になっており、ピュアタブレットでもクラムシェルでも利用可能な機構が特徴。液晶部分は表裏逆向きでも取り付けられ、閉じた状態やキーボードをスタンドのように使うこともできる。
レノボでは入力作業やストレージ容量、性能(第3世代Core搭載)などでタブレット製品に勝り、持ち運び時にはクラムシェルより軽くタッチ操作やペン入力も行なえるといったメリットを1台で実現したとする。発売中の「ThinkPad Tablet 2」は、Windowsアプリケーション利用や、店舗/教育現場などの業務用途を見込んでいたが、ThinkPad Helixではこれらに加えて、性能向上による生産性、1台でUltrabookとタブレットを導入したいという要求、vProなどのセキュリティ面を確保したい企業などを視野に入れる。
タブレット状態では、プロセッサのTDPを下げる仕組みを採用しており、バッテリ駆動時間が延びる。これは必ず動作クロックを落とすというわけではなく、設定TDPに収まっていれば定格の最大値まで動作可能としている。合体時はキーボード側のファンが本体の冷却を補助し、通常TDPでの動作となる。
軽量構成時の重量はタブレットのみで約787g、合体時で約1.61kg、デジタイザーペン内蔵時は約46g増となる。バッテリ駆動時間はタブレットで約8時間、キーボード合体時で約12時間。充電はタブレット側が優先され、それぞれ単体での充電も行なえる。キーボード側に収納されているケンジントンロック対応セキュリティスロットは、利用時に液晶側が外れない仕掛けを備えている。
タブレット本体のサイズは296.1×187.3×11.6mm(幅×奥行き×高さ)、キーボード合体時は296.1×226×20.4mm(同)。
ディスプレイは1,920×1,080ドット(フルHD)表示、10点マルチタッチ/デジタイザーペン対応の11.6型IPS液晶。デジタイザーペンはワコム製で、筆圧感知は256段階。ペンは本体に収納可能。液晶表面はゴリラガラスを採用する。明るさは400cd/平方m。
【お詫びと訂正】初出時に筆圧感知を2,048段階としておりましたが、5月17日にメーカーより256段階の誤りであることが公開されました。
キーボード側は、「ThinkPad X1 Carbon」と同等の打感を実現したというキーボード、トラックポイント、ガラス製クリックパッド、一部インターフェイスを装備。トラックポイントは通常よりも低く、予備キャップは専用オプションとなる。クリックパッドはボタン一体型になり、上側の左/右/中央クリックで従来と同様に使えるほか、下側の左右でもクリックが行なえる「5ボタンクリックパッド」を採用した。
そのほかの仕様は、Core i5/i7、メモリ4~8GB(8GBはi7のみ)、SSD 128/180/256GB、Intel QS77 Expressチップセット、Windows 8または7(ドライバのみ提供)。IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、NFC、前面200万画素/背面500万画素カメラ、加速度/コンパス/照度/ジャイロの各種センサーを内蔵。DOLBY HOME THEATER v4を搭載する。
【お詫びと訂正】初出時にGPS内蔵と記載しておりましたが、6月6日にメーカーより非搭載の誤りであることが発表されました。
液晶側のインターフェイスはUSB 2.0、Mini DisplayPort、音声入出力、ACアダプタ端子、キーボード側がUSB 3.0×2、Mini DisplayPort、音声入出力、ACアダプタ端子などを備える。ACアダプタは45Wの専用タイプ。
法人向けは5モデル用意。Core i5-3427U(1.80GHz)、メモリ4GB、SSD 128GB、Windows 8 Pro 64bit、デジタイザーペンなし、NFCなしの最小構成の価格は168,000円前後。最上位はCore i7-3667U(2GHz)、メモリ8GB、SSD 256GB、デジタイザーペン/NFCありなどのフル構成で235,000円前後。