株式会社リンクスインターナショナルは、MSI製のオーバークロック向けIntel Z77 Express搭載マザーボード「Z77 MPower」を9月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後の見込み。
オーバークロックに特化し、極冷オーバークロックに耐える基板設計、高い安定性の電源回路などを備え、オーバークロック時における独自のストレステストをクリアした独自の新基準「OC CERTIFIED」に準拠。発売中の最上位「XPower」シリーズの下位として開発され、ヒートシンクにはMSIのハイエンドビデオカード「Lightning」シリーズと同じ黄色のラインがあしらわれている。
CPUの電源周辺 |
CPU電源周りでは、アナログPWMとデジタルPWMの特徴を組み合わせたという電源回路「Hybrid Digital Power」、耐久性に優れるタンタルコアコンデンサ「Hi-C CAP」、高効率を謳う「SFC(スーパーフェライトコア)」、低発熱でオーバークロック耐性に優れるという高効率電源回路「DrMOS II」などを装備する。フェーズ数は合計16フェーズ。
また、8mm径ヒートパイプ「SuperPipe」採用のVRMヒートシンク、システムに搭載されているCPUやメモリにあわせて自動オーバークロックを行なう「OC Genie II」、ボタン1つで予め設定したオーバークロック設定を適用する「My OC Genie」、全端子PWMファン対応の「Total Fan Control」、テスターで電圧を計測できる「Vチェックポイント」、Deleteキーを押さずともBIOSに入れる専用スイッチ「GO2BIOS」などを備える。
このほかの機能や特徴はメインストリーム向け製品と同様、独自の品質規格「Military Class III」、専用ICを採用した省エネ回路「APS(アクティブフェーズスイッチング)」、Windows上からUEFI BIOSと同じUIで操作できる「Click BIOS II」、シャットダウン時でもUSB機器に充電できる「Super Charger」、静電気やショートからUSB機器を守る「USB Safeguard」、BIOSがクラッシュしてもUSBメモリから修復できる「M-Flash」、2つのBIOSを搭載し切り替えられる「Multi-BIOS」などに対応する。
フォームファクタはATX。ソケットはLGA1155で、対応CPUはCore i3/i5/i7、Pentium G、Celeron Gシリーズ。メモリスロットはDDR3×4で、速度は最大3,000MHz(オーバークロック)、容量は32GBをサポート。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×4。
拡張スロットはPCI Express x16(3.0)×3、同x1(2.0)×4。バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×6、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、Bluetooth 3.0+HS、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、DisplayPort、HDMI、PS/2、音声入出力などを備える。CMOSクリアスイッチを装備する。
付属品はSATAケーブル、SLIブリッジ、Mコネクタ、Vチェックポイントケーブル、Wi-Fiアンテナなど。
(2012年 8月 28日)
[Reported by 劉 尭]